山の農場だより

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まだまだ田んぼ整備中です。



思うように進まず、かなり飽きて来ました。

田んぼを平らにするため、高い田んぼは表土を剥ぎ、下の方の土を移動しなければなりません。

下の方が砂利層だったので、硬くて掘れません。
カリカリと引っ搔いて、少しずつ掘り下げます。

砂利は田んぼに戻さず、道を作ったり、谷に埋めたりしています。

硬いところを引っ掻いているので、バックホーの爪が削れて、かなり短くなってきました。

前回、バックホーのアームが折れた写真を載せましたが、修理後の状態を載せます。
見事にくっつき、問題なく作業出来ています。



土を運ぶ運搬車は、紐を引っ張ってエンジンを掛ける仕組みです。
何回もエンジンを掛けたりしているので、紐が切れたり、中のばねが折れたりしています。
バックホー同様、かなりこき使っています。

春でなければ出来ない作業もありますが、今出来る作業は何とか終わらせたいと思っています。

あと7日間ぐらいの見込みです。
今日は天気が良く、絶好の田んぼ整備日和でした。

調子良く仕事を進めていたら、バックホーのアームが動かなくなりました。

故障か?と思ったら、何と、アームが折れていました。



アームって折れるの?

気付いた時には皮一枚繋がっていましたが、歩くたびにブランブランし、ついに折れてしまいました。

バックホーを酷使し過ぎたかな~。

よしっ、鉄工所に持っていって見よう。

早速、田んぼからバックホーを回収し、泥を洗い落としてお昼過ぎに鉄工所に持って行きました。

まず、やって見ましょうとのこと。

すると夕方。出来ましたとの連絡。

明日の朝、取りに行くことにしました。

何とも早い対応に感謝、感謝。皆瀬の「佐藤鉄工所」素晴らしい。

雪が降る前に、少しでも整備を進めたかったので有難いです。

さて、今日はスーパームーン。当地では良く見えました。



でも、写真を撮るとこんな感じ。すごく大きいんですよ。

明後日から、急に雪の予報になってしまいました。

天気予報外れてくれ~。
いよいよ寒くなってきましたね。

山には雪が降りました。

ブルーベリーも冷え冷えで凍みています。



家の冬囲いが終わり、ブルーベリーの冬囲いも終わりました。



あと、ハスカップの冬囲いをします。

これから、タラノキの収穫を控えていますが、水曜日頃から雪だるまマークが出てきたので、少し焦って来ました。

田んぼの整備も、まだまだ終わる目途が立たず、セリの収穫もあります。

全部をやりきるのは無理かな~。

せめて11月中は、雪が積もらない年であってくれればと願っています。

田んぼの仕事、お米の秋作業が終了しました。

とは言え、まだもみ殻の処理や機械の掃除などもう少しあります。

これらの仕事より、天気の良い日に田んぼの整備を進めたくて、田んぼの整備を優先してやっています。

山間地の田んぼは、小さいく不整形の田んぼが多く、そして農道が狭くて怖い部分もあります。
出来るだけ効率的に、安全に作業が出来るよう、田んぼを大きくしたり、農道を広くする整備を独自で進めています。



今年は、4枚の小さな田んぼを一枚にする整備を進めています。それと、この田んぼに隣接した農道の勾配を緩くして、道幅を広くします。来年の作付けに間に合うか微妙なところ。お天気次第です。11月には雪が降って来ますしね~。

田んぼの段差が大きいので、移動しなければならなく土の量が多く、そして石が出てくる場所だったので、手間が掛かって難儀しています。

石が出てくる層で農道を作り、石の出ない層で田んぼの畔を作って行きます。

今は紅葉の時期、里の方でも紅葉が始まり、山の方は紅葉真っ盛り、田んぼから見える山は真っ赤に染まっています。



里の山は樹々の種類が多いのでカラフルですが、高い山はブナの単層林なので一色です。

この時期、奴らもやってきます。カメムシです。



こちらではアネコムシと呼ばれています。別名ヘッピリムシ。スカンクのような虫で、捕まえようとすると異臭を発生させます。
サッシの隙間など狭いところが大好きで、服の間などに入り込んだりもします。
意図せず触ってしまうこともあり、臭いに悩まされます。

町場には発生しないようですが、山間地では大発生します。

息子(玄明 げんめい)が、無事2歳になりました。
頑張って2歳をしようといていますが、難しいようです。
小指と薬指がこんがらがっています。こっちの方が難しいかな?






新米の発送を開始しました。
丹精込めて育てたお米をご賞味いただければ幸いです。

今年は、いつもより収穫量が少なくなりました。
田植え後のお天気に恵まれなかった事が、後々まで影響してしまいました。

肥料を与えなかったり、有機質肥料のみを使用する栽培方法では、生育初期の生育を確保することが課題となっています。
化学肥料は、植物が直接吸収しますが、有機質肥料は有機質が分解されてから植物が利用出来る養分となります。
生育初期の低温は、有機物の分解を遅らせてしまうため、生育が遅れる原因となります。

収穫量は少なくなりましたが、カメムシによる被害が少なく助かりました。

稔り良い秋です。



息子も稲刈に参戦。いねかりだー。



無農薬栽培、無肥料栽培の現実。
この田んぼは、毎年苦労する田んぼです。
昨年は豊作でしたが、今年はこの有様です。稲が無い!



春先の雑草は抑えましたが、稲が伸びずに後から別の雑草が生えてきてしまいました。
稲が住みよい土壌環境では無かったようです。

コンバインで刈れず、手刈りしました。
この田んぼは極端ですが、これも自然栽培の現実です。
見せるのも恥ずかしいのですが、こんなリスクがあることも知っていただきたいと思います。


この田んぼは、上の写真と別の田んぼですが、こちらも一部コンバインで刈れずに手刈りです。

やればやるほど、難しさが身に沁みます。





稲刈の準備中です。
お米が美味しそうになって来ました。
じっくり栄養を蓄えています。



秋の味覚、芋の子が収穫時期を迎えました。
秋と言えば、芋の子です。
この時期、我が家では、毎日芋の子汁を食べます。

毎日芋の子汁を食べるのに、わざわざ皆で集まって芋煮会をやったりもします。
芋煮会は山形が有名ですが、秋田県でも行われていて、小学校などでは鍋っこ遠足もあります。

私が小学生の頃は、鍋、薪、食材を一輪車に積んで芋煮会をする公園まで行きました。
芋の子以外の食材や味付けは自由だったので、他のグループの鍋との食べ比べが楽しかったです。

収穫前の芋の子



収穫した芋の子



これは、「とんぶり」です。
秋田県の県北の特産で、この実は、畑のキャビアと言われる珍味です。
我が家では実を取りませんが、これを乾燥して、掃除をする「ほうき」として使用します。
とてもしなやかで枝が細かいので、使い勝手の良いほうきになります。
こっちの地方?我が家では、「ほうき草」と呼んでいます。

種がこぼれて、コンクリートの隙間に育つとんぶりです。
根っこを張れるスペースなんて殆ど無いのに、強いですね~。




もう少しで稲刈シーズンの到来です。

当農場の稲は、少し遅れ気味ですので、9月末ごろからになりそうですが、

稲刈を頼まれている他の農家さんの田んぼは、9月25日頃から稲刈を始める予定です。

秋田県のお米の品種と言えば「あきたこまち」です。

当農場で栽培しているササニシキは、あきたこまちより遅く収穫出来る品種ですので、
あきたこまちの収穫が終わってから稲刈が始まる感じです。

あきたこまちは、あと10日ぐらいで収穫出来る感じですが、ササニシキはようやく黄金色に染まり始めた程度です。

写真は、ササニシキの稲穂です。



ササニシキは病気に弱い品種です。

今年、畑から田んぼにした田んぼの稲でいもち病が出てしまいました。
畑から田んぼに転換した年は、稲の出来が良くなり過ぎるので、病気が出ることを覚悟していましたが、
思いのほか少なく助かりました。

いもち病は、稲の病気としては一番恐れられている病気で、通常の栽培方法では、苗の段階から4~5回ぐらい農薬が使われています。いもち病は、収穫量を多く求めず、稲を健全に育てると大きな被害はありません。肥料を沢山やって収穫量を多く取ろうとすると、稲が混みあって田んぼの風通しが悪くなり、稲も軟弱に育って病気にかかります。満員電車と、皆が座って乗れる電車の違いのような感じです。

右側の稲穂がいもち病になってしまって稲穂が枯れて白くなっています。
左側が正常な稲穂です。
畑家から転換して一年目は、肥料を入れなくても養分が多いのでやむを得ません。

秋田県でも稲刈が始まった地域がありますが、当農場の稲は、ようやく稲穂が垂れてきたところです。

当地は山間地ですし、ササニシキは晩生の品種なので、収穫期が遅くなります。

今年は生育が遅れ気味ですので、収穫は10月5日頃からになりそうです。

あきたこまちは、ササニシキより少し早いのですが、それでも9月末か10月に入ってからになりそうです。



田んぼでは、ヒエも穂を出しています。

ヒエの種をこぼさないように、ヒエ取りをします。

ヒエ一穂の種がこぼれるだけで、100粒以上の種が蒔かれることになります。



稲穂が出ると、スズメにも狙われます。
こんな感じに食べられます。収穫量に影響が出るぐらい食べられる田んぼもあります。



家族で山形の山寺に行って来ました。
山寺の一番上のお寺まで950段ほどの階段を上ります。
息子も200段ぐらいは歩いて登り、一番上のお寺まで行きました。
11kg以上になった息子は重かった。




稲穂が出始めました。

スーッと伸びて、花が咲いています。

花と言われても、よく分かりませんよね。

もみ殻は、縦に割れています。その隙間から、雌しべと雄しべを出して受粉します。

稲穂に、何か付いているように見えるのが雌しべと雄しべです。

天気が良いので、仲良く受粉してくれるでしょう。

稲穂が出そろうのは、8月20日頃になりそうです。



私の田んぼの現在は、こんな感じです。



一般的な田んぼの現在は、こんな感じです。



私の田んぼは、すっかすか。一般的な田んぼは、いかにもお米が沢山収穫出来そうです。

私の田んぼは、薄緑色。一般的な田んぼは黒緑色です。

これが、無肥料無農薬栽培と、化学肥料を使用している栽培の違いです。

自家用のお豆さんが収穫出来ました。

息子が、お豆さんの殻むきのお手伝い。

最初はおとなしくお手伝いしてくれますが、最後は、思いっきり散らかして終わりです。


ブルーベリーの収穫がピークを過ぎ、ようやく余裕が出てきました。

他の仕事もありますが、息子と全く遊んでいなかったので、朝夕少し時間を取って息子と遊んでいます。

息子とお散歩に出て、トンボやアリを観察したり、近くの公園で遊んだり、とっても楽しい至福の時間です。

地元の保育園児を招待して、ブルーベリーの収穫体験をしていただきました。

雨で延期となって本日の開催となりました。

今日は、天気が良く、心地よい風が吹いてくれたので、絶好の収穫体験日となりました。





皆美味しそうに食べてくれました。

でも、一つも食べてくれなかった子供もいました。

洗ったものしか食べないのだとか。

地面に落としてしまったブルーベリーを食べない子もいました。

我が家は床に落としたものでも、よっぽどのことがない限り、勝手に食べさせています。

息子よ、強く育て!




田んぼでは、7月7日ぐらいからトンボの羽化が始まりました。

今朝、田んぼを確認しに行ったところ、もう数匹ぐらいしか羽化をしているトンボがいませんでしたので、田んぼの水を抜いて田んぼを乾かす中干しをすることにしました。

通常の田んぼは、7月初め頃には水を抜きますが、当農場ではトンボの羽化を待って中干しを行います。

自然栽培の稲は、生育がゆっくりなので、トンボの羽化が終わる頃まで中干ししません。

トンボは害虫を食べてくれる味方なので、トンボを増やすためにも中干しを遅らせています。



今朝のトンボの羽化の様子です。
羽の状態が良くないので、羽化に失敗したようです。
雨が降ったりすると、羽化に失敗するトンボが多くなります。

田んぼを巡った後、ブルーベリーを収穫したのですが、ブルーベリー園ではオニヤンマが羽化していました。
貴重なメスのオニヤンマです。

畑の10mぐらい下の水路から這い上がって、わざわざブルーベリーの樹に登って羽化していました。



昔は、オニヤンマの羽化を見ることが珍しくありませんでしたが、この頃は水路がコンクリートで整備されて、オニヤンマを見ることも少なくなりました。

さて、今日もブルーベリーの収穫です。
ブルーベリーは、早生の品種が終わり、中生の品種が最盛期です。晩生の品種が少し採れ始めました。
いつもより進んでいるので、8月上旬ころには終わりそうです。



ブルーベリーの収穫で忙しくなるので、息子をブルーベリーの間だけ保育園に預けることにしました。

預け始めて数日後、保育園から電話があり、爆破予告があったので子供を迎えに来て下さいとの連絡。

保育園に行ったところパトカーも来ていました。

秋田県庁に、県内16か所の保育園に爆弾を仕掛けたとのメールがあったとのこと。

結局、何事もなく済みました。

憤りというか呆れるというか、いたずらにも程があります。

保育園に行きだして一週間。

少しは慣れてきたようで、バックを背負って行ってきますと言って元気に保育園に行っています。


ブルーベリーの収穫が始まりました。

ブルーベリーは、畑全部を網で覆っておかないと、鳥に食べられてしまいます。

凄いですよ。大群で押し寄せて食べ尽くし、全く収穫出来なくなります。

そろそろ網を張って、収穫の準備をしようと思ったら、いつもより早く収穫期となっていました。

まだ収穫初めですので、鳥に発見されておらず、少し収穫しました。

収穫後、慌てて網を張る準備を始めました。

2~3日中には、網を張り終えたいと思います。



収穫したブルーベリー。小~中粒ぐらいです。
今日収穫したのは、酸味少なく食べやすいウエイマウスという品種です。
お届けする時期によって、品種が変わり、味が違います。

収穫したブルーベリー。
ブルームと言って、ブルーベリーの表面に白い粉のようなものが付いています。
新鮮なブルーベリーは、黒と言うより白っぽい感じです。



キュウリにも白いブルームが付いています。
でも、農薬が掛けられているように見えるため、ブルームの付かないブルームレスの品種のキュウリが主流です。

生産者は、ブルームがあると新鮮で美味しいそうに見えるんですけどね~。

ブルーベリーは豊作です。

これから徐々に収穫量が増え、7月中~下旬頃、最盛期を迎えます。

ご利用いただければ幸いです。

当農場の田んぼは、こんな感じです。



一般的な農家さんの田んぼ、こんな感じです。



どちらも、同じ頃の田植えでしたが、無肥料と化学肥料を使用したでは、これだけ生育の差があります。

ハスカップの収穫が始まりました。

今年は豊作のようですが、生産量が少ないので、お早目にご利用いただければ幸いです。

ハスカップは、栽培面積が少ないのも有りますし、収穫量自体多い果実ではありません。

大粒の品種を栽培していますが、大粒と言ってもブルーベリーの小粒程度です。

皮が非常に薄く柔らかいので、収穫が大変な果実です。

ハスカップは、独特の風味があって、お気に入りの果実です。



私は、田んぼの除草作業で忙しいため、収穫は両親と嫁さんにお任せ。

息子も手伝って?くれています。

ただ、熟した黒い実は口の中へ、まだ未熟な実はポイ。

食べるのは良いけど、まだ未熟な実は、美味しくなるまで採らないでくれ~。



2回目の除草作業が終了しました。

鉄のチェーンが付いた棒を引っ張って、田んぼの中を歩きます。

この除草器の重さは20kgぐらい。結構な重さです。

2回目ともなると筋肉痛は無くなりますが、足首の関節が痛くなって歩くのに難儀します。

この除草器は、田んぼの表層部の5mm~1cmぐらいの表面を撹拌して、雑草が生えにくくしたり、雑草の生育を抑制する事を目的に行っています。完全に雑草を無くす事は出来ませんが、雑草の密度を低くしたり、生育を抑制する効果があります。

稲も潰れますが、稲は起き上がって来てくれます。



この作業は、1週間ごとに行っています。
あと、1~2回この方法で行い、稲が伸びてからは、別の除草方法に移ります。

おやつは、冷凍しておいた去年のトウモロコシ。冷凍庫から発掘されました。
息子もガブリ。美味い!

採れ立てよりは落ちますが、美味しくいただきました。



無事に田植えが終わり、早々、1回目の田んぼの除草作業を開始しました。

田んぼの草は、生えてから取るでは手遅れです。

出来るだけ、草が生えない状態を維持したり、雑草の生育を抑制しなければなりません。

と、口で言うのは簡単ですが、既に雑草が見えて来てしまいました。

稲には、イネミズゾウムシと言う虫が稲の葉っぱを食べています。ひどいところでは、稲が真っ白になってしまいました。

写真にイネミズゾウムシが2匹付いています。



困ったな~。対策に食用油を使う方もいますが、私は我慢、我慢です。

田んぼには、タニシが沢山います。
どの田んぼにもいるわけではなく、粘土質の田んぼが大好きなようです。

ようやく1回目の代かきが終了しました。

1回目は、荒代かき。

簡単に代かきをして、田んぼから水が抜けるのを防ぎます。
それと、田んぼを平らにします。

貯めた水がすぐに無くなるようでは、水の温度が上がらず稲の生育に影響します。それに、雑草が生えやすくなります。

田んぼを平らにするのも大変です。
トラクターで土を引っ張ったりして平らにするのですが、これをすると稲の生育が良くありません。それでも、田んぼの高低差が大きくなって来てしまったので、今年は丁寧に平らにしました。



これから、田植え前に丁寧に代かきをし、田植えをします。

田植えは、来週の中ごろかな。

ハスカップは花が咲き、実が膨らんできた果実もあります。
今年は豊作の見込みです。



最近、息子は早起きします。

5時頃目を覚まして活動を再開します。

朝、息子と稲の苗の様子を見に行くのが日課です。

さてさて、苗の出来はどうかな?



すこぶる良いというわけではありませんが、まずまずの出来と言った感じでしょうか。

病気が少し出ますし、化学肥料や農薬を使用した苗と比べると生育のばらつきが出てしまいます。

遠目から見ると見劣りしますが、良く見ると茎が太く、根が良く張ってくれています。
まずまずの良い苗です。安心して田植えが出来そうです。

でも、無農薬の苗づくりは、やっぱり難しいな~。