山の農場だより

617

田んぼでは、トンボの羽化がピークを迎えています。

20日頃まで羽化が続きますので、20日過ぎから田んぼの水を抜いて中干しを行う予定です。

我が家の田んぼでは、こんな小さな赤とんぼも産まれています。

私も、数年に一度ぐらいしかお目に掛かれない珍しい小さな赤とんぼです。





今は、除草機押しを終え、手取り除草をしているところです。

除草作業最後の仕上げです。

これまでの除草作業も大変ですが、田んぼに四つん這いになっての手取り除草は、更に大変です。

足から首にかけて痛くなり、肩は痛すぎて眠れなくなります。

一日中は無理なので、合間に他の作業を挟んでコツコツ進みます。

とは言っても、田んぼの水を抜く中干しをすると除草作業が出来なくなります。

除草作業が終わらない田んぼの中干しを遅らせながら、何とか一定の作業を終わらせたいと思っていますが、稲の生育やその後の管理作業を考えると、22日頃がタイムリミットなので、微妙です。

気持ちは前向き、身体が付いて行きません。



毎日雨で、今日は一日中強い雨が降り続いています。

雨でも、毎日田んぼで除草作業をしています。

でも、今日の午後は、田んぼに水が溜まり過ぎて除草作業出来る状態ではないので、草刈りをしようかと思っています。





田んぼと稲の様子です。オモダカが白い花を咲かせています。



オモダカは、ジャガイモと同じように芋が出来、芋から育つので、あっという間に生長してしまいます。

地下に除草作業は、田んぼの水を抜いて行いますが、雨で水が溜まって除草作業出来ません。

除草作業は、あと2日で除草機押しが終わる予定です。その後は手取り除草です。

ブルーベリーの収穫は嫁さんに任せていますが、もう数日で嫁さんだけでは手が回らなくなりますので、徐々に私も参戦します。

稲のカメムシ対策で、3回目の草刈りをしなければならない時期でもあります。

草刈り、草取り、ブルーベリーの収穫と、あっちこっち仕事の毎日になります。

ブルーベリーですが、昨年被害の大きかったスズメの対策をしたことで、スズメの被害は限定的になりました。

でも、今年は、カラスとハクビシンの被害が多いです。

カラスの対策は出来ましたが、ハクビシンの対策に苦慮しています。

家の前のブルーベリーはカラスにやられてこんな状態です。



黒い実だけでなく、まだ未熟な実も落として散らかして行きます。

ハクビシンは、太い枝も折ってバクバク食べて行きます。

ブルーベリー畑に残された糞は、大量のブルーベリーだけの糞でした。

自然災害だけでなく、虫や鳥、獣と、次から次への難敵が現れます。

まずは、ハクビシンを何とかしなければ。


隣のお父さんから、山ウサギの赤ちゃんを2羽貰いました。



山の草刈りに行ったところ、ウサギの赤ちゃんを見つけたそうです。

通常、母ウサギが迎えに来て隠れるのだそうですが、山仕事が終わってから再度確認したところ、母ウサギが来た様子も無く、放っておけばカラスや獣に食べられるだけなので、連れて帰って来たそうです。

自宅に犬がいるため、家族から飼うことを渋られ、我が家に来たと言う事です。

赤ちゃんウサギを育てられるか心配は有りますが、やれるだけやって見る事にしました。

最初は、食べ物を与えても食べないそうです。実際、食べません。

今は、注射器で、強引に牛乳を飲ませているところです。

ちなみに注射器は、犬に薬などを飲ませるためのもので、ウサギとセットで隣の家から頂きました。

子供たちも大喜び、とっても可愛いですよ。

さて、ブルーベリーが収穫期を迎えました。

まだまだ収穫量が少なく、徐々に増えて行きます。



昨年、スズメの被害が多く、収穫量が大幅に減ってしまったため、防鳥ネットを新調し、細かい目合いのネットにしました。



それでも、よっぽどブルーベリーが美味しいのか、隙間を見つけて入って来て食べて行きます。



今年は虫が少ないので、しばらく虫の確認をしていなかったら、巨大化していました。



一枝の葉っぱが、全部食べられていました。

まだまだ忙しい時期なので、ウサギ小屋作りは、まだまだ先、しばらくコンテナでの仮住まいです。

今朝は、水路でオニヤンマが羽化していました。



アキアカネより一足先に、オニヤンマの羽化が始まります。

7月5日頃から、徐々に田んぼでアキアカネなどの羽化が始まると思います。

今日のオニヤンマは、子供たちへのお土産です。



昔は、沢山のオニヤンマが飛び交っていました。

子供の頃、一日20匹ぐらい捕まえていたことも有ります。

今では、オニヤンマも貴重な存在となっています。

特に、今日のオニヤンマは雌のオニヤンマでしたので、観察したら解放させます。

今日は山沿いの田んぼの草取りです。

山側の左側が未処理、右側が除草処理したところです。



これで終わりではなく、この後、もう1~2回行わなければなりません。

山沿いの田んぼは、日中でも虫の来襲が有るのですが、風が強いため虫が寄って来ません。

風に感謝です。

さて、もう一息。

とは言っても、草が大きくなってしまっているので、あと半日掛かりそうです。



毎日、田んぼの除草作業と草刈りをしています。

今日は、朝飯前に草刈りをし、日中は除草作業です。

朝露のある時だと草が柔らかく刈りやすいので、草刈りが朝飯前の仕事になります。

今の除草作業は、狭い株間の除草作業です。





もっと効率的に出来る機械も有りますが、狭くて、必ずしも四角形ではない当農園の田んぼでは使えないので、手作業でコツコツやります。とにかく時間が掛かり、多くの面積は出来ません。私は一休さん方式と言っています。

お餅を搗く対決で、大男は臼と杵で餅を搗く時、一休さんは数粒ずつ棒で丁寧に餅を搗いたのです。一休さんお餅の方が良く搗けていて、一休さんが勝ちました。

一休さんの方式は現実的では有りませんし、私のやり方も現代の稲作技術からすれば現実的なやり方でもありません。

しかし、より自然なお米を育てようとすると、遠回りのように見えて、近道ではないかと思っています。

最後は、この狭い株間の雑草に稲が食われてしまうんです。

草刈り、株間の除草があと2週間ぐらい掛かる予定です。その後は条間を手押しか機械除草機で除草します。

その後は、雑草を見て対応します。

お父さん、おやつだよー。



今年は気温の高い日が続いているからか、田植え時からトンボが飛び交っています。



こちらは、ムカシヤンマです。

オニヤンマにそっくりで、オニヤンマより小柄です。



こちらは名前知らず。

田植え時から合体トンボを見掛けますが、どこで生まれているのか分かりません。

田んぼに居ますので、田んぼにも卵を産んでいると思うのですが。

アキアカネに限らず、色んな種類のトンボが田んぼに棲みついています。

今は、毎日田んぼの除草作業をしています。

まだ葉っぱ2~3枚の小さな雑草ですが、あっという間に大きくなってしまいます。

まだ早いと思うぐらいから手を掛けて行かないと、最後の方は手が付けられなくなります。

いつもは、条間から除草していますが、今年は株間からスタートです。

株間の除草は時間が掛かるので、どうしても後回しになります。

そして、雑草が大きくなると、手が付けられなくて断念する事が多いです。

今年は、手の掛かる株間をとりあえず1回処理して置こう作戦です。

1回処理して置けば、また生えても手が付けられない状態にならず、再度処理出来ます。

条間は、後回しです。条間は、少々雑草が大きくなっても動力除草機であれば何とかなります。

さて、結果は如何に。

私は、夜明け前の静かな時間が好きです。



これからの季節、昼から3時ごろまでは暑くて仕事になりません。

ゆっくり昼寝をして、3時ごろまでは軽作業をし、涼しくなってくる3時頃から本格的に仕事を始める感じです。

一日の中で最も仕事が捗るのは、夜明け前から朝食までの間です。

日中の暑い時間帯に仕事をするより、眠くても早く起きて仕事をする方が、身体への負担が少なく、仕事が捗ります。

さて、田んぼの土手の野の花が見ごろを迎えました。

2回目の草刈りを始める時期ですが、この部分はしばらく草刈りせず、花を楽しみます。



無事、田植えが終わりました。



好天に恵まれ、雨の中の田植えは1日のみ。

気温も高く、良い田植えとなりました。

田植え時に天気が良いと根つきが良く、その後の生育が良くなります。

とりあえず、とは、田植機の調子が思わしくなく、植え損じている箇所が多い事です。

これから、植え損じた箇所を埋める補植を行います。

田植機は、自分で修理出来そうもない状態なので、来年に向けて農機具屋さんに修理してもらわなければなりません。

代掻きしたばかりの田んぼに苗を植えるので、植えた後はしばらく泥水状態です。



田植えをすると、すぐに虫がついて苗を食べ始めます。

農薬を使用している田んぼは青々なのに、我が家の稲は虫に食べられて白くなり、悲惨な状態になります。

苗に付いている黒い点のようなのが虫です。

泥のような虫なので、イネドロオイムシと言います。

田植えが終わったので、早々雑草対策です。

苗の補植と雑草対策、水管理と、田植え後、一息つく間もなく作業が続きます。

田植えを進めています。

父親が腰痛のため参戦出来ず、苦戦しています。

83歳ですので当てにもしていませんでしたが、実際に居ないと仕事が進みません。

いつもより長期戦で、コツコツ進めます。

我が家の田植えは、午前中に代掻きをし、午後からそこに田植えをします。

このサイクルで、終わりまで進めて行きます。

今日は日曜なので、息子達も応援に来ました。



相変わらず、機械に乗ると、すぐに眠くなってしまいます。



私は、真面目な顔で田植えです。

真っ直ぐというより、弓なりの田んぼですが、出来るだけ等間隔に植えられるよう集中しています。

田んぼでは、サングラスが必需品です。

偏光サングラスを付けていないと、光が反射して眩しくて見えません。

いつも外で仕事をしているので、白内障対策でもあります。

あと、麦わら帽子ですね。
畔塗、耕起が終わり、田んぼに水を入れました。



水を入れると、田んぼを管理しなければならなくなり、見回りが必要になります。

水を入れすぎると土手が崩落する危険が有りますし、水が入っていないと田んぼが乾いてしまいます。

田んぼの土手は、ネズミやモグラに穴を開けられています。穴が一つあるだけで水は溜まりません。

穴を放っておくと、水が流れて穴が大きくなり、土手が崩落してしまいます。

田んぼを見回りながら、水が漏れる場所を塞ぎ、水が溜まる田んぼにしなければなりません。

水管理も、木の葉や刈り取った草が水口に詰まって水が入っていなかったり、それらが水路を塞いで田んぼに大量の水が流れ込んだりするので、小まめな見回りが必要です。

田んぼに水を入れて一週間ぐらい馴染ませてから、代掻きと田植えを始めます。

5月22~24日ぐらいから田植えを始める予定です。






我が家の山のタケノコが最盛期を迎えました。

田んぼの仕事の合間にタケノコを収穫し、処理は母親任せです。



タケノコは、収穫した後の処理が大変です。

茹でて一本一本皮をむいて行きます。

タケノコは、収穫後生のままで置くと、根上りと言って、根っこの方から硬くなってきて食べられる所がどんどん少なくなって来ます。収穫後は、すぐに処理をしなければなりません。

タケノコは、すぐに食べる分以外は瓶詰めして、保存食にします。

今日は、アナグマとキツネを目撃しました。

暖かくなって、動物たちも活動的です。




次男が、兄ちゃんに床屋さんを頼んだそうです。

快く応じた兄ちゃんが、床屋さんになりました。

当然のごとく無残な結果に。

それを見た妻が悲鳴を上げ、無残な髪形を妻が修正しようとしましたが、改善せず。(悪化?)

ついでに長男も切ったところ、兄ちゃん床屋より少しまともなレベル。

いつも床屋さん役をやっている私が、修正する事になりました。

次男は、坊主頭にするしか無い状態、兄ちゃんは切り過ぎて一部陥没しているところが有りますが、いつもどおりの髪型で仕上げました。



すっきり頭で、益々わんぱく坊主たちです。


さて、今年の苗の出来はどうかな。



芽が出たばかりの状況です。良い芽が出てくれました。



上の写真から一週間後、元気に育ってくれています。



今年は、種まき後に寒い日が続き、いつもより4~5日程度遅れています。

挽回と行きたいところですが、焦らず、じっくり強い苗を育てます。

良い苗に育ってくれていますので、まず一安心、良い稲になってくれそうです。

農作業が忙しくなって来ました。

稲の育苗ハウスの斜面に植えていたネマガリダケが、もう収穫出来るようになりました。



いつもは、田植え頃なので、20日ぐらい早いお出ましです。

我が家の向かいのお宅の桜も満開です。

写真では表現できませんが、とっても綺麗な桜です。



こちらは、1週間ぐらい早い満開となりました。

我が家の食卓には、コシアブラ、コゴミ、行者ニンニク、フクダチなど、春の山菜や野菜が登場中です。

もう少しで、自生タラノメも食べごろを迎えます。

山菜類は早いのですが、稲の生育は種まき以降天候が良く無く、大幅に遅れています。

心配しながら見守っています。








家の前の土手は、野の花が花盛りです。

白い花(名前不明)と赤い花(カタクリ)が咲き乱れています。



息子達に催促されて、鯉のぼりを上げました。

豪雪地帯では、雪降ろし用の梯子が屋根に備え付けられています。

我が家では、その梯子と、小屋の屋根の滑り止めを利用して鯉のぼりを設置します。

正に、屋根より高い鯉のぼりになります。








19日に種まきをしましたが、その後、寒い日が続いています。

今朝は雪が降りました。

蒔いた種は、芽を出す気配も有りません。

芽が出るまで、しばらく掛かりそうです。

お天道様が恋しい今日この頃です。

田んぼを見に行ったら、大きな鳥が我が家の田んぼに居ました。

遠目には鶴だと思いました。

私に気付いた鳥は、大きな羽を羽ばたかせて、悠々と飛び立って行きました。

別の場所で作業をしていたところ、先ほどの鳥が、また、我が家の田んぼ付近に舞い降りるのが見えました。

慌てて自宅にカメラを取りに行き、遠くに車を止めて隠れながら鳥が降りた付近に近づいて行きました。

あっ、田んぼに白いものが見える。

まだ遠いので、カメラを最大ズームにして覗き込むと、それは、私が置いた白い土のう袋でした。

何だ、居なくなったのかと思って歩いて行くと、一段下がった我が家の田んぼに先ほどの鳥が居ました。



身を隠しながら数枚写真を撮ったところで、また、飛び去られてしまいました。



写真を確認したところ、鶴とは違う感じがします。

んっ!足にリングが付けられている。

肉眼では見えなかったリングが、写真では確認できました。

もしかして、コウノトリかも。

ネットで確認したら、コウノトリで間違いないようです。

秋田、しかも、沢山の田んぼが有る中で、我が家の田んぼで2回も見られるとは思っていませんでした。

我が家の田んぼを気に入って頂けたようです。

もしかしたら、明日も来ているかも。

もう亡くなった隣のおじいさんから、昔、満月の夕方、見事な松に鶴がとまったのを見た時、とても感動したという話を聞きました。

鶴は木にとまるのか?でも、見た人が居るのだから、とまるのだろうと思っていました。

日本にいる鶴は木にとまれません。

今日、おじいさんは、コウノトリを鶴と勘違いしたんだろうと思いました。

当地にもコウノトリが帰って来てくれたことが、とても嬉しいです。

私も、隣のおじいさんが見た光景を見てみたいと思います。

稲の育苗ハウスの準備を終え、息子達と散歩をしました。

今日の散歩コースは、裏山から田んぼコースです。



3歳になったばかりの息子ですが、落ち葉で滑る急斜面を這いつくばって登って行きます。

秋田杉で有名な秋田県だけに、民家近くはスギ林が多いです。

管理されていないスギ林は暗くて面白みも少なく、余り立ち入ろうとは思いません。

民家近くでは、何故か、家の後ろの沢沿いだけ、ナラやブナの林が残されています。

我が家から徒歩1分のこの林が、私のお気に入りの場所で、子供たちを散歩に連れて行きました。

広葉樹の林は、四季の変化が楽しめ、林内が明るく、多様性が有って面白みが有ります。

山をぐるっと回って、田んぼ、セリ田を巡りました。

セリ田では、もうオタマジャクシが泳いでいます。

ここでは、オタマジャクシを捕まえるのに夢中です。

苗箱に土を詰めて、種まきの準備をしています。



息子達も保育園が休みなのでお手伝いです。

直ぐに飽きて遊びまわっていますけどね。