山の農場だより

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種蒔きの準備が整い次第、種蒔きをします。

かなり雪が消えてきましたが、我が家の周辺は、まだこんな感じです。



息子が、小学校で凧を作って来たので、凧を揚げました。

電線などあるので、凧揚げが出来る場所が限られますが、雪があると何処でも歩けるので、凧が揚げやすくなります。



苗箱に床土を詰める作業です。

小学2年生と、保育園の年長さんが手伝ってくれました。



機械を使った作業は人手が必要なので、大助かりでした。

すぐに飽きるだろうなと思っていたのに、思いのほか良く働いてくれたので、親ながら感心しました。


今年も相変わらず豪雪で、ブルーベリー畑は、まだこんな感じです。



それでも、ようやく雪消えが早まって来ました。

4月下旬には、剪定作業が出来そうです。

昨年より枝の痛みは少ないようなので、まずは一安心です。





稲の育苗ハウスの雪堀をしています。

種まきはまだまだ先ですが、雪を消すため、育苗ハウスと、育苗ハウスまでの道を除雪しています。







雪の量が半端ではないので、全て除雪することは出来ません。

出来るだけ除雪して、あとは、雪が消えやすいように雪割をして置きます。

雪割をして雪の表面積を増やしておくことで、雪が消えやすくなります。

雪が消えるまで数回雪割をしたり、もみ殻を炭にした燻炭を撒いたりして雪解けを早めます。

豪雪地帯は、本来の農作業を始める前の作業が一苦労です。

雪堀は、春が遅く、秋が早い地域特有の農作業です。
春の農作業は、除雪作業から始まります。

雪が消えるまで稲の種まきを待てませんので、育苗ハウスと育苗ハウスに行くまでの道を除雪します。

写真の軽トラックが止まっている道路から、写真奥に見える林の所までの道を除雪します。



林の手前に育苗ハウスがありますので、その育苗ハウスの雪も除雪します。

もっと道路に近い場所に育苗ハウスを建てられれば良いのですが、他に適地が無いので、止むをえません。

さて、やりますか。
秋に収穫した大根は、春までの貴重な食材になります。

長期間保存すると品質が低下してくるので、凍み大根や乾燥大根に加工して保存性を高めたりもします。

凍み大根は、大根を茹でて吊るしておくだけです。

凍みたり、溶けたりして水分が抜け、スポンジ状の干し大根になります。



凍み大根は、出汁が良く染み込み、ザクザクとした食感で、生の大根とは違う美味しさを楽しめます。

この頃、春の兆しが出てきました。

2月の冬眠期から、徐々に活動モードに切り替えて行こうと思います。

今日は天気が良かったので、息子たちと水源地の貝沼に散歩です。

貝沼は山の上にあって車では行けないので、ちょっとした山登りです。



去年まで行くのに難儀していた下の息子も、どんどん登って行けるようになりました。

沼は、凍るというより、大量の雪が積もって溶けず、積み重なります。



水の上に、どれだけ雪が積もっているか掘ってみました。



丁度、下の息子の身長ぐらいの雪が積もっていました。

雪ウサギの後ろ姿。






山々の雪が貝沼を潤し、田んぼのお米を育みます。

今年も、水の心配は無さそうです。



昨日は、穏やかな天気が一転、大雪となりました。

息子も雪寄せのお手伝いです。



ちょっと前まで、雪寄せごっこ見たいな感じでしたが、段々と戦力になって来ています。

雪寄せの後は、雪遊びです。

今日は雪が多すぎて探検ごっこが出来ないので、除雪車が押し上げて出来た雪山で忍者ごっこです。



この頃の日課は、探検です。

今年は穏やかで雪の降らない日もあるため、「かんじき」など付けなくても、雪の上を歩くことが出来ます。

そのため、子供たちが学校と保育園から帰ってくると、家の近くの田んぼや山を探検します。



雪の上には、獣たちの足跡がいっぱい残っているので、足跡を追っていきます。



一旦遊びだすと、暗くなっても家に入らないのが困りものです。

家の後ろにある天然のタラノメは、まだ芽が動いていません。



このタラノメは、家からサンダル履きで来ても取れるタラノメで、我が家の春の食材です。

そろそろ、秋に収穫したタラノ木を家の中にいれて、芽を出させようかな。
ようやく農作業シーズンが終了しました。

私にとっては、お正月より、一年の区切りを感じる時期です。

ゆっくり体を休め、次のシーズンの計画を考えたり、勉強したりします。

今シーズンの冬は、比較的穏やかで雪が少なく、除雪に追われるような感じではありません。

この時期では珍しく、まだ、軒先に雪が届いていません。

昨年に比べると、雪の量が半分しか無いような感じです。



豪雪地帯では、雪が少ないだけで儲けもんです。

農作業は無くなっても、後回しにしている仕事以外の事務作業も沢山あるので、とりあえず片付けます。

昨日は、久々の晴天日で、気持ちの良い一日でした。

日本海側の山間部の冬は、晴れる日が少なく、雪が降り続くか曇天日が殆どです。

ここから車で10分ぐらい山を下りるだけでも天候が違います。

太平洋側に抜けると、別世界です。

貴重な晴天日は、雪消しです。

気温が高くなると、水路に雪を入れるとどんどん消えてくれるので、

次の豪雪に向けて家の周りの雪の量を少なくしておきます。

写真は、我が家の洗面所からの景色です。

いつも、家の後の段々田んぼや山を見ながら歯を磨いています。



あと、次の屋根の雪下ろしで1階の軒先まで雪が積もるので、窓から見える景色は雪の山だけになります。

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

元日の今日は、大荒れの天候で、前が見えなくなるほど吹雪く時もあります。



年末の2日間で1回目の屋根の雪下ろしをし、今日は、空き家になっている親戚の家の雪下ろしをする予定でしたが、

余りに吹雪いているので、様子を見ているところです。

年末年始休ゆっくり休みたいところですが、いつも、仕事の合間の雪下ろし期間になってしまいます。

当地では、これから2月末ごろまで、1週間に1回のペースで屋根の雪下ろしをして行かなければなりません。

下した雪の処理もありますし、3回目以降は、屋根より雪の方が高くなって、雪下ろしではなく、雪上げになる場所もあります。

年明けは、まず、目の前の雪を何とかすることで精いっぱいな感じです。

慌ててもどうにもなりませんので、今年もコツコツやって行きます。

では、皆様にとって、良い一年でありますように。
寒暖を繰り返して冬に向かってきていましたが、とうとう、本格的な冬に突入です。

日中でもマイナス気温となり、雪が降り続きます。

早朝からの除雪作業が日課になり、1日に数回の除雪作業をします。



早朝、除雪車が来てくれます。

家の入口に、雪を置かないよう除雪してくれますが、雪の多い時は雪のやり場が無くなるので、相当量の雪が置かれます。

それを除雪しなければなりませんが、時間を置くと雪が凍って除雪作業が大変になるので、除雪車が来てから早めに除雪作業をした方が楽です。

町中では、除雪車が通過すると、一斉に人が出てきて除雪作業をしています。

日中人気の無い町中で、まだ暗い中、こんなに人がいたのかと思うほどの人が出てきて賑わっています。

大人は大変ですが、子供たちは、雪遊びです。

小さな「かまくら」を作って遊んでいました。



年内の大仕事、年賀状がまだです。

年内余裕ないので、元日に持ち越しです。
露地栽培のセリの収穫が終わり、ハウスのセリを収穫しています。

このハウスは、農協から借りているハウスで、温泉の熱で温めることが出来ます。



ここで使用している温泉は、飲むことも出来る温泉なので、冷めた温泉をセリ栽培の水として利用しています。

温泉で育てている温泉セリです。

外は雪でも、暖かい場所で仕事が出来るので助かります。

1月中旬頃まで収穫が続きます。

雪の予報が出るようになりましたので、雪が降る前に田んぼの見回りをしました。

水路に落ち葉が詰まって溢れたり、イノシシに畔を壊され、水路が埋められてしまうことがあるため、
雪が降る前には見回りをしています。

案の定、イノシシに畔が壊されていました。



イノシシの足跡です。



イノシシは、畔に隠れているミミズを食べるため、強力な鼻で土を掘り起こします。

畔の土が水路に入ると水路の水がせき止められ、田んぼに水が溜まって土手が崩れる心配があります。

数年前まで、当地にイノシシは居ませんでした。

豪雪地帯でイノシシは越冬出来ないと思っていたのに、年々イノシシの被害が増えてきています。

畔は崩され、イネは食べられるのと、踏みつぶして歩かれるので、本当に困りものです。

今年は、とうとう家の前をイノシシが歩いていました。

年々、イノシシが人に近づいてきています。

困ったな~。
当地では、薪を運ぶことを薪引きと言います。

昔、山から薪を運び出す時、「そり」を引いて運んだ名残です。

今は、運搬車や軽トラで運んでいますが、未だに薪引きです。

薪を積んで乾燥させていた場所から、家の横の小屋に薪を引きました。

他の仕事の都合上、中々出来ず、ようやく決行です。

小学校から帰ってきた息子も参戦、その後、保育園から帰ってきた息子も参戦し、家族総力戦です。

子供たちは、何故か薪の仕事が大好きです。

保育園の息子は、「僕のやる分も残しておいて。」と言って保育園に行きました。



薪は、結構な量で、天井近くまで積み上げて行きます。

昔は、風呂も薪でしたので、もっと多くの薪を準備していました。

薪は、集落の山の木を無償で切ることが出来るので助かります。

でも、一冬分の薪を準備するのに2~3週間ぐらいの労力が必要なので、時間を確保するのが大変です。

まずは、薪を準備出来てホット一安心です。

山が色づいて来ましたので、仕事の合間、田んぼの水源地、貝沼周辺を散策して来ました。



紅葉が、とても綺麗でした。




一番のお目当ては、キノコです。

今年、キノコが不作ですが、ムキダケは豊作のようです。



名前のとおり、キノコの表面の薄皮を剥いて食べます。

ちょっとぬめりがあり、納豆汁と相性の良いキノコです。

こちらは、近所のお宅の菊畑です。



趣味の菊畑ですが、道路沿いにあるので、ちょっとした観光スポットになっています。

家の前を親子連れのカモシカが散歩していました。



さて、今はセリの収穫が大忙しです。

ちょっとした隙間で、未だ終わらぬ田んぼの仕事と、山で宝探しです。
今日、稲刈りが終わりました。

まずは、一安心です。感謝、感謝。

今日は、好天に恵まれ、絶好の稲刈り日和でした。



もう少し刈取りを遅らせたいところもありますが、今後、しばらく天候が不安定な予報ですので、稲刈りをすることにしました。

稲刈りは、平均的な稲穂を見て判断します。

この稲穂の感じが、食味を考慮した丁度良い刈取り時期です。



青米が少し混じるくらいのお米が美味しいです。

刈取りが遅れると収穫量は増えますが、食味が低下します。

見るからに美味しそうな稲穂になってくれました。





稲刈りが終わると、すぐ、来年に向け、暗渠工事、耕起作業を進めます。

お米のご予約のお受付を開始しました。

発送は、10月5日頃からの予定です。

昨年は収穫量が少なく、早々ご予約で完売となりましたが、今年は平年並みの収穫量は有りそうです。

それでも収穫量は限られておりますので、お早めに年間予約をご検討いただければ幸いです。

稲は、段々と美味しそうになって来ています。





こんな感じで、スズメやハト、カラスのエサ場になっている田んぼもあります。



他にも田んぼが沢山あるのに、どれだけ美味しいのだろうと思うぐらい食べられています。

もう稲穂にお米が付いていません。

今は、稲刈りの準備をしながら、ヒエ取りをしています。

稲が黄金色に染まっても、ヒエは青々と勢力旺盛です。



今の時期のヒエ取りは、田んぼにヒエの種を落とさないようにするための作業です。

出来るだけ雑草の密度を下げることで、除草作業の有効性を上げて行きます。

密度が高いと、除草作業をしても残る雑草が多くなって、すぐに草だらけの田んぼになってしまいます。

全部は取り切れませんが、稲刈りまで取れるだけ取ります。

大変な作業ですが、稲穂垂れる田んぼを眺めながらの作業は楽しいですよ。

田んぼが黄金色に染まって来て、栗は収獲期を迎えました。

茄子が美味しくなり、栗が収獲出来るようになると、秋だな~と実感します。

我が家の田んぼの隣に、栗の木が有ります。

写真奥が栗の木です。



栗が落ち始めると、それを待っていたかのように熊が現れます。

栗の木をよく見ると、





これは、熊が栗の木に登って栗を食べた跡です。

木の上に座るための棚を作り、そこで栗を収獲して食べます。

さて、熊は、栗をどのようにして食べるのでしょう。

ワイルドに皮付のまま食べそうですが、栗の皮を上手に剝いて食べるんですよ。

生の栗の皮を剝くのって結構大変です。

どうやって剝いているのだろうと思うぐらい、綺麗な皮が落ちています。

今は田んぼの草刈りをしているのですが、草刈り機で大きな音を立てている人間も襲われる事例が有ります。

メス熊と間違って襲うことがあるとのことですが、どうやったら間違うのでしょうね~。

気を付けるにも気を付けようも無いのですが、この時期、林の近くの田んぼは、ちょっと警戒して草刈りをしています。

仕事でへとへとになって帰っても、子供たちの「遊ぼ―」攻撃が待っています。

大変ですが、良い気分転換になり、楽しみでもあります。




朝、小屋の改修工事で出た木材を薪にする作業をしていたところ、子供たちが出てきてお手伝いしてくれました。

子供たちに頼んだ仕事は、木材に刺さったままの釘を抜く作業です。



釘を抜いて、切って薪にします。

この日は、ガスが掛かって真っ白。そして寒い!



朝夕寒く、すっかり秋になってしまいました。

農作業も忙しくなりますし、冬に向けた冬支度も進めなければならない季節です。

ついこの前、やっと雪が消えたと思ったのに、もう冬支度です。