2011年8月

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昨年から挑戦している無農薬、無肥料の田んぼ。田んぼに刈り取った稲わらだけを返し、有機質肥料なども使用しない稲づくり。昨年は散々な結果でしたが、今年は、田んぼらしくなって来ました。初期の生育が遅く、茎数が増えないのが難点ですが、後半挽回で、立派な稲に成長してくれています。
今は、あんまり面倒なことを考えず、自然と真摯に向き合って、田んぼと稲の本来の力を見たいがためにやっている栽培方法ですが、この栽培方法をベースに、今後の栽培方法を考えて行きたいと思っています。

感覚的なものですが、この栽培方法の田んぼは、とても居心地が良いのです。特に用事が無くても、ついつい見に行ってしまいます。
今は、徐々に稲穂が垂れてきました。稲穂が垂れてきた田んぼを眺めているだけで、とっても豊かな気持ちになりますよ。
あれよあれよと、もうお盆。甥っ子達も遊びに来ていて賑やかになって来ました。
今年は、ブルーベリーが壊滅的なので、時間的に余裕が有るはずなのに、それはそれなりに何かと行事が多くて、あっち行ったり、こっち来たりとウロウロしています。
田んぼでは、穂が出て花が咲き、炊き立てのお米のような香りが漂っています。何とか、稔り良い秋が期待出来そうです。ササニシキは、これから穂が出ます。もう少し頑張って夏日が続いて欲しい。ササニシキは、有機質肥料も入れていない田んぼで育てています。有機質肥料を入れている田んぼより生育が遅く、生育量も少ないのですが、とりあえず、田んぼと稲の可能性を見て見たくて取組んでいます。今年で2年目となりますが、昨年よりは上手に育てることが出来ています。昨年は、2俵/10aと大惨敗でしたが、今年は、4俵はあるかな。どうかな。秋が楽しみです。
夏だというのに寒い日々が続いています。大丈夫なのか?
今年は、ブルーベリーに続き、稲の出来も怪しくなって来ました。
水管理をしっかりやって、何とか乗り切りたいと思います。

今、止むを得ず、エコファーマーの申請をしています。
農薬や化学肥料の使用量を減らす目標を立てて申請するのですが、
私の場合、最初からどっちの使用量もゼロなので、現況も計画も同じになります。
問題となるのは、有機質肥料の使用量です。
私は、有機質肥料の使用量も抑える方向で来ているのですが、県で決められた使用量を目標とすることが求められるそうです。その使用量は、私が現在使用している量より多い量です。手続き上、最低、その数値を目標値にしないと認定されないそうなので、書類上、そのとおりの数値を目標としました。面倒くさい。
ちなみに、有機質肥料の「質」は、問いません。「量」だけです。
あと、エコファーマーは、特定の作物に対して認定されるため、例えば、稲とトマトを栽培している農家は、稲についてエコファーマーとなっても、トマトではエコファーマーにならない場合も有ります。同一人物が、エコファーマーであり、エコファーマーでは無いのです。??。
あと、作目が限定されていて、基準が設けられている作目でしかエコファーマーとなることができません。私の場合、稲ではエコファーマーになれても、ブルーベリーは基準が設けられていないので、無農薬で栽培していてもエコファーマーになれません。

意味の分らないつまらない制度ですが、面倒臭いな~と思いながら、已む無く申請書を作っています。

エコファーマーは、昔、有機質肥料をちょっとでも入れていれば、農薬や化学肥料も使っても、有機農産物と言っていたのと同じような感じです。行政主導の詐欺みたいな制度に思います。