2021年4月

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稲の芽が出てくれました。

ササニシキです。



亀ノ尾です。



どちらも、良い芽が出てくれました。

たかが芽と思うかもしれませんが、良い芽が出れば、スムーズに成長してくれます。

余り良く無い芽だと、育つのに難儀してしまいます。

良い芽は勝手に伸びてくれますが、そうで無い芽は、育てようと思っても思うように育ってくれません。

良い芽が出てくれたので、まずは一安心です。

春の野の花が見ごろを迎えています。



桜も良いけど、私はこっちの方が好みです。

雪が消えると、知らぬ間に一気に成長して見事な花を咲かせます。

他の草木が芽吹く前に花を咲かせ、草木が生えてくると姿が見えなくなります。

藪になって光も差し込まないような場所でも、草木が芽吹く前に群落を作って見事な花を咲かせます。

一見弱そうに見えて生命力が強く、他者と争わずに生き続ける逞しさが好きです。

稲の種まきが無事終わり、田んぼの作業に取り掛かります。

田んぼを見回ってみたら、イノシシに畔を壊され、水路が埋められていました。

まずは、水路の泥上げです。



まだ、雪が残る田んぼもあります。



雪が残る季節ですが、今年は早々に桜が咲きました。



今日、煎餅を食べていた兄ちゃんの歯が抜けました。

長男が小学校に入学しました。

保育園から一緒だった10名だけの小さなクラスです。

ランドセルが重いと言いながら通っています。



小学校に入っても、家では弟とドジョウすくいごっこです。



弟は、鼻穴にビーズを詰めて取れず、病院に行きました。

結果、鼻穴にビーズは無く、鼻ではなく、耳の掃除をしてくれたとのこと。

笑い話で済んで良かったです。
3月31日は日柄が良かったので、塩水選を行いました。

自然相手の物事は、人為でどうにもならないこともありますので、神様仏様頼みで縁起を担ぎます。

塩水選(えんすいせん)は、塩水に種もみを入れ、浮いた籾米を取り除きます。

沈んだ籾米を種もみとします。

↓写真は、籾米を塩水に入れた状態です。



↓浮いた種もみを除いた状態です。全部取り切っていないので、浮いた籾米を丁寧に取り除きます。



当農場では、より充実した種もみを使用するため、通常の塩分濃度よりかなり濃い1.17です。

この濃度だと、通常栽培の籾米は、全て浮いてしまうぐらいです。

当農場の籾米は、この濃度でも沈みます。

稲作は、苗半作、苗八分作などと言われるように、苗の出来が結果を大きく左右します。

良い苗の元は良い種です。

種もみの選別基準を厳しくすれば、籾米を多く準備しなければならなくなりますが、種の選別を重視しています。

この後、田んぼの土を溶かした水に種もみを2日浸けて、田んぼの微生物を種もみに棲まわせます。

多様な微生物が棲みつくことで、特定の病害菌の増殖を抑制します。