2016年10月

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田んぼの仕事、お米の秋作業が終了しました。

とは言え、まだもみ殻の処理や機械の掃除などもう少しあります。

これらの仕事より、天気の良い日に田んぼの整備を進めたくて、田んぼの整備を優先してやっています。

山間地の田んぼは、小さいく不整形の田んぼが多く、そして農道が狭くて怖い部分もあります。
出来るだけ効率的に、安全に作業が出来るよう、田んぼを大きくしたり、農道を広くする整備を独自で進めています。



今年は、4枚の小さな田んぼを一枚にする整備を進めています。それと、この田んぼに隣接した農道の勾配を緩くして、道幅を広くします。来年の作付けに間に合うか微妙なところ。お天気次第です。11月には雪が降って来ますしね~。

田んぼの段差が大きいので、移動しなければならなく土の量が多く、そして石が出てくる場所だったので、手間が掛かって難儀しています。

石が出てくる層で農道を作り、石の出ない層で田んぼの畔を作って行きます。

今は紅葉の時期、里の方でも紅葉が始まり、山の方は紅葉真っ盛り、田んぼから見える山は真っ赤に染まっています。



里の山は樹々の種類が多いのでカラフルですが、高い山はブナの単層林なので一色です。

この時期、奴らもやってきます。カメムシです。



こちらではアネコムシと呼ばれています。別名ヘッピリムシ。スカンクのような虫で、捕まえようとすると異臭を発生させます。
サッシの隙間など狭いところが大好きで、服の間などに入り込んだりもします。
意図せず触ってしまうこともあり、臭いに悩まされます。

町場には発生しないようですが、山間地では大発生します。

息子(玄明 げんめい)が、無事2歳になりました。
頑張って2歳をしようといていますが、難しいようです。
小指と薬指がこんがらがっています。こっちの方が難しいかな?






新米の発送を開始しました。
丹精込めて育てたお米をご賞味いただければ幸いです。

今年は、いつもより収穫量が少なくなりました。
田植え後のお天気に恵まれなかった事が、後々まで影響してしまいました。

肥料を与えなかったり、有機質肥料のみを使用する栽培方法では、生育初期の生育を確保することが課題となっています。
化学肥料は、植物が直接吸収しますが、有機質肥料は有機質が分解されてから植物が利用出来る養分となります。
生育初期の低温は、有機物の分解を遅らせてしまうため、生育が遅れる原因となります。

収穫量は少なくなりましたが、カメムシによる被害が少なく助かりました。

稔り良い秋です。



息子も稲刈に参戦。いねかりだー。



無農薬栽培、無肥料栽培の現実。
この田んぼは、毎年苦労する田んぼです。
昨年は豊作でしたが、今年はこの有様です。稲が無い!



春先の雑草は抑えましたが、稲が伸びずに後から別の雑草が生えてきてしまいました。
稲が住みよい土壌環境では無かったようです。

コンバインで刈れず、手刈りしました。
この田んぼは極端ですが、これも自然栽培の現実です。
見せるのも恥ずかしいのですが、こんなリスクがあることも知っていただきたいと思います。


この田んぼは、上の写真と別の田んぼですが、こちらも一部コンバインで刈れずに手刈りです。

やればやるほど、難しさが身に沁みます。