2010年9月

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そろそろ稲刈りシーズンですが、連日、雨、雨、雨です。
私の稲は、まだ稲の先端まで栄養が行っているようなので、もう少し先になりますが、稲刈りを頼まれている近隣の農家の方の稲は、稲刈り適期を迎えています。適期を迎えていることもありますが、今年は倒伏してしまった田んぼが多く、早く稲刈りをしないと収穫量や品質に影響が出るため、早く稲刈りをしたいところです。
今年は、本当に倒伏した田んぼが多い。夏場、例年よりも暑かったために稲が伸びすぎ、また、好天に恵まれて稲穂が大きくなったため、伸びすぎた稲が、稲穂を支えきれなかったようです。倒伏した田んぼは、稲刈りが大変です。しかも、この雨なので、作業が全く進みません。
ちなみに私の稲は、全く倒伏していません。風通しの良いスカスカ田んぼ。一般の稲とは茎の太さが違います。少々傾いた稲もありますが、倒れるまでは行きません。まだまだ根っこも元気で、穂先まで栄養を送ってくれています。倒伏した稲は、もう何ともなりません。あとは、腐るだけです。早く稲刈りがしたい。お天道様が恋しい今日この頃です。稲刈りが出来ないので、ブルーベリー園の間伐をしています。手塩に掛けて育てたブルーベリー。何とも勿体無いですが、美味しいブルーベリーを育てるには欠かせない作業です。チェンソーで伐る方法もありますが、敬意を表して、せっせとのこぎりで切り倒しています。
ETC割引で急浮上した北アルプス紀行。昨年計画していましたが、天気の良さそうなときに都合が付かず、今年に繰越となっていました。とうとう、行って来ました。
いつもどおり?のハードな計画。自宅夕方出発→深夜着→1日目、剣岳日帰り→2日目、槍ヶ岳、穂高岳日帰り→自宅深夜着です。

剣岳は、早月尾根を登りました。朝6時出発、10時山頂、14時登山口の8時間。天気の良さそうな日を狙ったのに、生憎の雨。2800m以上はガスが掛かって何も見えませんでした。木苺を食べたり、雷鳥がいたので雷鳥を観察したり、比較的ゆっくりした時間も有ったのですが、結構時間が掛かりませんでした。

槍ヶ岳は、新穂高から朝6時出発、10時山頂、こちらも思いのほか早く山頂に着いてしまったので、南岳まで縦走してから下山。16時30分新穂高着でした。雨は降りませんでしたが、ガスが掛かっている状態。でも、時折晴れ間が出て、雄大な景色を楽しむことが出来ました。槍ヶ岳山頂では、40分粘って、奥穂高岳の山頂がちょっと見えた程度でした。残念。槍ヶ岳の山頂には、緊張しながら何とか壁をよじ登ったのですが、若い女性達が次々に上ってくるのです。槍ヶ岳だけではなく、若い山女の多さと、強さにびっくりしました。

下山時には、川の対岸の山から熊が出てきました。身の危険が無いので、ラッキーと思って見ていたら、川を渡ってこっちに来るではありませんか。慌てて走って逃げる準備をしていると、熊が私に気づいて慌てて逃げて行きました。来るときは慎重に川を泳いでいましたが、逃げるときのスピードは凄い。半端ではありません。逃げてくれたから良いものの、追いかけられたら勝負になりません。ほんの数分の差で鉢合わせを回避出来ましたが、鉢合わせしたら逃げてくれたんだろうか。やっぱり熊避けの鈴は必要だなと思いました。ちなみに、この日は忘れて持っていませんでした。

それにしても、詰め込み観光型欲張りプランは、やっぱり筋肉痛だ。片道10時間の北アルプスは、やっぱり遠い。
稲刈りを控え、鋭気を養うため、赤湯又温泉で湯治をして来ました。とは言っても、車などで簡単に行ける場所ではありません。登山道を登り、藪を掻き分け、GPSを頼りにやっと辿り着ける温泉です。行きは、6時間ほど歩き、帰りも6時間ほど掛かりました。帰ってきたときには疲れ果て、足が痛くフラフラ状態。湯治ではなく、稲刈り前の体力づくりか?山が大好き人間のKさんに誘われ、私を含め4人のパーティーでしたが、3人の山男に頼り切りの山紀行。温泉地にキャンプし、山と温泉とお酒を満喫した2日間でした。
帰り掛けには、「ヌギタケ」と呼ばれている貴重なきのこを発見。何と、ひと塊5kg以上もある巨大きのこを2個収穫しました。喜んだのもつかの間。これを自分の物にするには、当然、持って帰らなければなりません。ただでさえ重い荷物にプラスして、11kgの「ヌギタケ」を背負い、5時間も沢登りや登山道を歩いて、やっと持ち帰りました。「ヌギタケ」は、味噌漬けにするのが一般的な食べ方。来年には、ご飯のお供になってくれるでしょう。