2020年4月

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家の前の土手は、野の花が花盛りです。

白い花(名前不明)と赤い花(カタクリ)が咲き乱れています。



息子達に催促されて、鯉のぼりを上げました。

豪雪地帯では、雪降ろし用の梯子が屋根に備え付けられています。

我が家では、その梯子と、小屋の屋根の滑り止めを利用して鯉のぼりを設置します。

正に、屋根より高い鯉のぼりになります。








19日に種まきをしましたが、その後、寒い日が続いています。

今朝は雪が降りました。

蒔いた種は、芽を出す気配も有りません。

芽が出るまで、しばらく掛かりそうです。

お天道様が恋しい今日この頃です。

田んぼを見に行ったら、大きな鳥が我が家の田んぼに居ました。

遠目には鶴だと思いました。

私に気付いた鳥は、大きな羽を羽ばたかせて、悠々と飛び立って行きました。

別の場所で作業をしていたところ、先ほどの鳥が、また、我が家の田んぼ付近に舞い降りるのが見えました。

慌てて自宅にカメラを取りに行き、遠くに車を止めて隠れながら鳥が降りた付近に近づいて行きました。

あっ、田んぼに白いものが見える。

まだ遠いので、カメラを最大ズームにして覗き込むと、それは、私が置いた白い土のう袋でした。

何だ、居なくなったのかと思って歩いて行くと、一段下がった我が家の田んぼに先ほどの鳥が居ました。



身を隠しながら数枚写真を撮ったところで、また、飛び去られてしまいました。



写真を確認したところ、鶴とは違う感じがします。

んっ!足にリングが付けられている。

肉眼では見えなかったリングが、写真では確認できました。

もしかして、コウノトリかも。

ネットで確認したら、コウノトリで間違いないようです。

秋田、しかも、沢山の田んぼが有る中で、我が家の田んぼで2回も見られるとは思っていませんでした。

我が家の田んぼを気に入って頂けたようです。

もしかしたら、明日も来ているかも。

もう亡くなった隣のおじいさんから、昔、満月の夕方、見事な松に鶴がとまったのを見た時、とても感動したという話を聞きました。

鶴は木にとまるのか?でも、見た人が居るのだから、とまるのだろうと思っていました。

日本にいる鶴は木にとまれません。

今日、おじいさんは、コウノトリを鶴と勘違いしたんだろうと思いました。

当地にもコウノトリが帰って来てくれたことが、とても嬉しいです。

私も、隣のおじいさんが見た光景を見てみたいと思います。

稲の育苗ハウスの準備を終え、息子達と散歩をしました。

今日の散歩コースは、裏山から田んぼコースです。



3歳になったばかりの息子ですが、落ち葉で滑る急斜面を這いつくばって登って行きます。

秋田杉で有名な秋田県だけに、民家近くはスギ林が多いです。

管理されていないスギ林は暗くて面白みも少なく、余り立ち入ろうとは思いません。

民家近くでは、何故か、家の後ろの沢沿いだけ、ナラやブナの林が残されています。

我が家から徒歩1分のこの林が、私のお気に入りの場所で、子供たちを散歩に連れて行きました。

広葉樹の林は、四季の変化が楽しめ、林内が明るく、多様性が有って面白みが有ります。

山をぐるっと回って、田んぼ、セリ田を巡りました。

セリ田では、もうオタマジャクシが泳いでいます。

ここでは、オタマジャクシを捕まえるのに夢中です。

苗箱に土を詰めて、種まきの準備をしています。



息子達も保育園が休みなのでお手伝いです。

直ぐに飽きて遊びまわっていますけどね。

種籾を沢水に浸けています。



塩水選で厳選した種籾を冷たい沢水に浸けて、種もみに含まれる発芽を抑制する物質を洗い流します。

この成分を洗い流すことで、すーっと芽を出せるようになります。

土の準備も進めています。



今年は土が乾燥しているので、土ぼこりが凄く、マスクを浸けていても鼻の穴が真っ黒、のども痛くなります。

今は、マスクが買えませんが、在庫が有るので助かっています。

息子達は早起きです。

外で仕事をしていると、息子達も出て来て遊んでいます。

今朝は霜が降りて、バケツの水も凍っていました。



しばらく、種蒔きに向けて苗箱やビニールハウスの準備が続きます。
昨夜から雪が降り続いています。

今年最後の雪かな。



昨日、種もみの塩水選をしました。

今は、田んぼの泥を溶かした水に種籾を浸けています。

通常は、殺菌剤で無菌状態にするところ、当農場では田んぼの泥水に浸けて種に沢山の微生物を棲まわせることで、特定の病原菌だけが繁殖するのを抑えます。

病原菌とも、ある程度お付き合いしながらの栽培です。

そのため、病気に負けない強い種が必要になります。

通常、塩水選は1.13の比重で行われます。当農場では1.17で厳選します。

この塩水の濃度だと、種用として販売されている種もみは沈みません。

我が家の自家採取の種は、沈みます。

見た目は同じでも、当農場のお米と一般のお米は全く別物だと言う事を実感します。

購入した種を使用する場合は、やむを得ず1.15まで下げて塩水選します。

それでも、沈む籾は半分も有りません。

通常の栽培方法では、化学肥料と農薬で張りぼてのお米を作っているような感じです。

でも、99%の方は、こちらを選んでいるのが現実です。