秋田県の大潟村は、国の干拓事業で出来た村です。日本各地から、稲作大規模経営を夢見た猛者が集まっています。広大な農地を購入するため、多くの人たちが多額の借金を背負っていましたが、減反政策が開始されたことにより、自由にお米を作ることが出来ませんでした。国が、先進的な大規模稲作経営の村として作ったにもかかわらず、お米を作るなと言うのです。ここから、農家と国、県との闘いが始まります。村の中では、減反政策に協力する農家と協力しない農家に二分されました。
減反面積の割り当ては、市町村単位となり、その市町村で割り当て面積を達成できなければ、翌年、より多くの割り当てがその市町村に行くことになります。大潟村では、減反に協力しない農家が多かったため、減反に協力する農家にも多くの割り当てが来てしまうのです。
それは、県全体でも同様で、県として達成できなければ、国からのペナルティーとして、秋田県への割り当てが多くなります。
結果、減反に協力しない農家がいたために、減反に協力する農家が多くの不利益を被っていました。
では、政権交代したことによってどうなったか。国は、これまで、減反に協力しなかった農家の側についたのです。減反に協力しなかった農家の中には、国との戦いに敗れ、自ら命を絶った者もいました。政権交代は、単なる方針転換ではなく、革命が起きたんだなと言うことを実感しました。
これまで、減反に協力してきた農家はどうなるのか。減反面積の割当が増えるのです。減反に協力してきた農家は馬鹿を見るのです。
私は、国に協力して減反し、馬鹿を見る農家の一人です。
やっぱり、国は信用出来ないので、国の政策に踊らされず、自分のやりたい事をコツコツやっているのが一番ですね。
それにしても、赤松農水大臣の秋田県に対する圧力は凄い。農業を良くするためと言うより、自民党知事に対する圧力だな。農業のことなんて、本当は、どうでも良いことなんだろうなと思う。