本格的な冬の到来。と、EMについて。

とうとう、本格的な冬がやってきました。ずっと、暖かい日が続いていたので、この急激な寒さは応えます。ここのところ、ずっとパウダースノーの寒い雪。ハウスの入り口の鉄の取っ手を素手で触ると、鉄に手がくっ付いてしまいます。おー寒い。

話は変わって、先日、秋田県の鹿角市で開催されたEMの関係の集会に、地域の自治組織の研修として参加させていただきました。自治組織で行っている自然教育の関係で、廃油石鹸→EMを活用した廃油石鹸→EMの研修会と言った感じです。良く、EM菌と言う人がいますが、そんな菌はいません。このように言う人が多い時点で、EMは、誤解を招くような名前だなと思います。EMに付いては、賛否両論あります。でも、結果的に、世の中にとって良い影響を与えるものであれば、多くの人が誤解していても構わないのではないかと思います。ただ、強制は駄目ですが。集会に参加した多くの方々も、EMに付いて、どこまで理解しているのか微妙な感じで、最後は、ちょっと引いてしまいました。秋田県は、EM後進県で、秋田県は遅れている。もっと広めようと言う感じです。確かに、EMと言う商品の普及は遅れているようです。でも、EMの本来の意味である有用微生物群を活用した農業をしている人は結構居ます。現在、各地に堆肥センターが出来ています。その堆肥センターでは、EMと言う商品ではない別の商品の有用微生物群を使って発酵を促進しています。その堆肥を利用している農家は、認識していないけれども、有用微生物群を活用した農業の実践者です。それに秋田県は、発酵食品の豊富なところで、有用微生物の活用に長けた県です。EMに乗っかるのも一つの手ですが、秋田県ならではのやり方もあるのかなと思いました。例えば、愛媛県工業技術センターの開発した「えひめAI-2」をベースに考えるとか。皆瀬だと、自家製納豆、栗駒高原ヨーグルト、山葡萄酵母(ブルーベリー酵母)、砂糖を使って、EMに変わる有効微生物群を作るとかね。学校教育に使うんだったら、EMより、こっちの方が面白いと思う。例えば、納豆を作るには、大豆と稲のわらが必要なので、大豆、稲を育てるところから始めるとか、ヨーグルトを作るために乳絞りから始めるとか、酵母を作るために、山に山葡萄を取りに行くとか、砂糖はちょっと難しいけど、りんごとかで糖蜜を作るとか、面白いと思う。皆瀬でやってみたい。
ちなみに私の農業は、土着菌を活用しています。特別な菌ではなく、私の田んぼや畑に住み着いている菌(有用微生物)を活かす方法です。有用微生物が棲み易い土壌環境を整えるのが私の仕事です。