田んぼの溝切(みぞきり)とは、こんな感じで、田んぼに溝を切って水路を作って行く事です。
自然栽培の田んぼは、この前まで除草機を掛けたりしていましたので、田んぼの土が柔らかい状態です。
田んぼの水を抜いただけで田んぼを乾かすのが難しいため、溝を切って田んぼの水が抜けやすいようにします。
また、段々の棚田は、山側が乾きにくいため、溝切作業が欠かせません。
田んぼが乾いて土が固まったら、また水を入れて管理します。
当地の場合、この暑い時期でなければ土を乾かすことが出来ないため、一旦この時期に乾かして土を固めてから、再度、水を出し入れする管理をして行きます。
この時期に田んぼを乾かすのを中干し(なかぼし)と言います。
中干しは、土を固める事と、土の中に溜まった悪いガスを抜くことで稲の根を健全に保ちます。
ちなみに、現在の通常栽培の稲は、こんな感じです。自然栽培の稲と全く違った状態です。これだけ生育に差が出ます。
これだけ生育に差が有ると、通常の農家は精神的に参ってしまいます。
しかも、こちらの稲の数倍の労力をかけたにもかかわらず、これだけの差がついてしまいます。
今年は日照時間が短いため、より差が出た感じです。
お天道様頼みの自然栽培は、甘くありません。
我が家の稲とは違って、息子は人並みに育ち、元気に虫取りに励んでいます。