3月31日は日柄が良かったので、塩水選を行いました。
自然相手の物事は、人為でどうにもならないこともありますので、神様仏様頼みで縁起を担ぎます。
塩水選(えんすいせん)は、塩水に種もみを入れ、浮いた籾米を取り除きます。
沈んだ籾米を種もみとします。
↓写真は、籾米を塩水に入れた状態です。
↓浮いた種もみを除いた状態です。全部取り切っていないので、浮いた籾米を丁寧に取り除きます。
当農場では、より充実した種もみを使用するため、通常の塩分濃度よりかなり濃い1.17です。
この濃度だと、通常栽培の籾米は、全て浮いてしまうぐらいです。
当農場の籾米は、この濃度でも沈みます。
稲作は、苗半作、苗八分作などと言われるように、苗の出来が結果を大きく左右します。
良い苗の元は良い種です。
種もみの選別基準を厳しくすれば、籾米を多く準備しなければならなくなりますが、種の選別を重視しています。
この後、田んぼの土を溶かした水に種もみを2日浸けて、田んぼの微生物を種もみに棲まわせます。
多様な微生物が棲みつくことで、特定の病害菌の増殖を抑制します。