昨日から、タラノキの伏せ込みを始めました。お正月明けから収穫出来る予定です。この時期、悩むような、覚悟が出来ているような・・・。今の時期に伏せこむタラノキは、やっぱりまだ季節のものではないので、無理して目覚めることになります。まだ芽を出す準備が出来ていないタラの芽を無理やり起こすことになるので、良い芽は採れ難いです。でも、ジベレリンと言う農薬を使用すると、タラの芽が目覚めやすくなり、良い芽が採れます。この農薬は、適法に使用できる農薬なので、使用しない農家はいないと言って良いくらいです。でも、私は使用していないのです。何ででしょう?使用したとしても、誰にも責められませんし、売り上げも上がります。農薬を使用していないからと言って、高く取引されるものでも有りません。何でしょうね?自分が何を求めているのか、まだはっきり分りませんが、見た目が同じでも、目に見えない何か大切なものが失われて行くような気がするのです。単に気のせいかもしれませんが、少なくとも、自分の心が無くなってしまうような気がします。まー、借金だらけになったら、農薬バンバン使って立派なタラの芽を育てて、どんどん売り飛ばそうかと思います。そっちのタラの芽の方が、喜ぶ消費者多いですしね。でも、コツコツ地味~にマニアックにやっている方が性に合っているので、何とか上手に育ててのほほ~とやって行きたいと思います。味は最高ですよ。