山の農場だより

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近所のお父さんが体調不良となり、農地の管理を任されました。

今日は、稲を作付けしていない田んぼの草刈りです。

草ぼうぼうで、かなりハードな仕事です。



この一帯は農地の条件が良くないのと、所有者が高齢の方が多く、稲を作付けしていない田んぼが多いです。



お米が足りないと騒いていますが、お米を作っても収益を得ることが難しいため、どんどん農業を辞めて行っています。

当集落でも20年ぐらい前は30戸ぐらいのお米農家がいましたが、来年は私を含めて4~5戸になる見込みです。

何とも寂しい限りです。

農業を辞める方がいても、ここの農地条件では規模拡大が難しいので、引き受け手がいません。

次の写真の奥に私の田んぼが見えます。



減反田の草刈りは、あと2日ぐらい掛かりそうです。

これが終われば、今シーズン5回目、最後の田んぼの草刈りに入ります。

家の前に小さな虹が掛かりました。



見えにくいのですが、写真の右端から左端までの小さな虹が掛かっています。

虹の足元が見えることは稀ですが、両端が見える小さな虹は初めて見ました。

写真では分かりにくいのですが、実際は、すぐ目の前なので、くっきり見えました。

無数のトンボが飛び交う景色なども、写真に写らないので伝えきれません。

稲は穂を出し、花が咲いています。早い穂は頭を垂れ始めています。



こちらはササニシキの田んぼです。



こちらは、亀の尾の田んぼです。

亀の尾は草丈が高いです。中央にあるスコップと比べてみてください。



見た目、稲はすごく良く育っているのですが、見た目の割に収穫量が少ないのが難点です。

伸びてくれるのはありがたいのですが、草丈が高い分倒れやすく、栽培が難しい品種です。

今は、田んぼを一旦乾かしている時期です。

この暑い時期に田んぼを乾かして固めておかないと、秋に猛暑となったとしても土は固まりません。

夏の暑さと、秋の暑さは別物だと実感します。

田んぼを乾かすことで土の中に酸素が供給され、稲の根を発達させる効果もあります。

朝露で生き生きしている稲です。




田んぼは、雑草の花盛りです。かわいらしい花ですが、田んぼの難敵なので、余り見たくない花です。





子供たちは夏休み。

今年は、何回海に連れて行ってあげられるかな。


4回目の除草作業は、条間の機械除草です。



この機械除草が終わりましたので、田んぼを一旦乾かす中干に入ります。

田んぼが乾くまでの間、取れるだけ手取り除草をしていきます。

ある程度乾いたら田んぼに水路のような溝を切る作業をし、畔の草刈りをして行きます。

まだまだハードな作業が続きます。

田んぼではトンボの羽化が終わり近づいて来ています。

早朝、羽化したてのトンボの密集地帯です。



私もバテバテですが、機械もバテバテ。

軸が疲労骨折したので、軸の周りにギブスをはめるような感じて修理して何とか終わりました。



田植えから続いたハードな仕事も、ようやく先が見え始めました。
まだまだ株間の除草作業中です。
あと5日ぐらい掛かりそうです。

除草前と、除草後でこんな感じです。





狭い隙間を1本1本手作業で除草するので、とにかく時間が掛かります。

綺麗に除草されているように見えて、数日もすればすぐに草だらけになります。

株間の除草作業が終われば、直ぐに条間の機械除草をして仕上げです。

今年は草の伸びが早く、除草作業が遅れ気味です。

遅れるほど草が伸びで手間が掛かり、更に遅れていきます。

最近、このトンボが増えて来ました。


毎日田んぼを歩き回って除草作業をしています。

連日30℃以上の気温にバテバテです。



今年は雨が少なく、田んぼの水源地の貝沼も水が少なめです。



アロニアの花が咲き、早いものは身が大きくなってきました。



田植え開始から1週間、あと、もう少しで終了です。

雑草対策のため、午前中に代掻き、午後から田植えを繰り返しますので、日数が掛かってしまいます。

代掻きの後の田植えなので、泥水に稲を植える感じです。



今日は休日のため、子供たちも手伝ってくれました。



四隅など、田植え機で植えられない場所が出るので、補植作業です。

殆ど泥遊びのような感じです。

今朝は寒いなと思っていたら、霜が降りていました。



我が家の苗は、こんな感じで短く、色が薄いです。



他の農家さんからしたら、こんな苗で大丈夫かと思われるような苗です。

他の農家さんの苗は、こんな感じです。



これは極端に伸びすぎている苗ですが、こんな苗もも珍しくありません。

私が短い苗を田植えするようにしたのは、結果的にこの苗の方が成績が良かったからです。

ただ、田んぼの均平度が求められる苗なので、田んぼづくりが大事になります。

ようやく田んぼの準備が出来たので、水を入れ始めました。



水を入れるためには様々な小道具が必要です。

土嚢袋、板、塩ビ管を軽トラに積んで、田んぼを巡ります。

全ての田んぼに暗渠排水を設置していますので、出口を塞ぐ栓も必要です。

良くやってしまうのが、暗渠排水の栓をせずに水を入れてしまうこと。

田んぼに水が溜まったとしても、直ぐに無くなってしまいます。

山水なので、落ち葉や枯れ枝なども流れて来て水口に詰まって田んぼに水が入らなくなります。

田んぼを行ったり来たりしながら水を入れていきます。

田んぼに水を入れるという単純な作業ではありますが、思ったほど簡単ではありません。

傾斜地の段々田んぼなので、水を入れすぎると畔が崩壊する心配もあります。

20日頃から田植えの予定です。
良い芽が出て、苗が元気に育ってくれています。



こちら、左が亀の尾、右がササニシキの苗です。



亀の尾は葉の色が薄く、苗が伸びやすいです。

今は、田んぼを耕す作業をしています。

昨日今日は雨で中断し、明日から耕起作業再開です。

お天気次第ですが、引き続き、2回目の耕起作業をします。

苗の管理をしたり田んぼに行ったりするので、思いのほか作業が捗りません。

農繁期に突入で、日の出前から田んぼで朝仕事です。



時間、土日休日関係なく、明け方から日暮れまでが勤務時間です。

超ブラック農家です。

でも、一日があっという間に過ぎ、時間が足りないのです。

これって、結構幸せな事だなと思っています。

ブルーベリーなどの剪定作業を進めています。

いつもであれば雪の上での作業なのですが、今年は早々に雪が消えて足が冷えずに助かります。



息子もお手伝いです。



田んぼでは、カエルが卵を産んでいました。



山の方の田んぼは、まだ雪が残っています。



この田んぼは、ゴールデンウイークが終わる頃まで雪の残る田んぼですが、今年はもう少しで消えてくれそうです。

春となり、農作業がスタートしました。

当農場で採取した籾米を種として使用しますので、種として使用するための準備作業をします。

籾には、稲穂の枝部分や芒(のぎ)と呼ばれるトゲのようなものが付いています。

これらが付いたままだと、この後の選別作業や種まき作業に支障があるため、これらを取り除く作業をします。



餅つき機のような機械に入れると、綺麗に取れます。



昔は木の臼に籾米を入れて、踏んづけて籾米と籾米をこすり合わせて取り除いていました。

そして、石抜機を使って粉塵や玄米になってしまったお米を取り除きます。

次に、籾米を塩水に浸け、沈んだ籾米を種もみとして使用します。

塩分濃度が濃いほど浮き上がる籾米が多くなりますが、当農場では通常の濃度より濃い濃度で選別し、より充実した籾米を種もみとして使用します。

今日は天気が良かったので、ブルーベリーの冬囲い取りをしました。



雪が少ないので、いつもより1か月近くも早い作業となりました。

平年だと、4月下旬頃の雪の量しか有りません。

ブルーベリーの花芽も大きく膨らんで来ていました。



何と、太陽の周りに虹もかかっていました。



昨日は、家の裏の沢の水量を調整するため、山に行き、ついでに山を越えて田んぼの水源地の貝沼に行って来ました。



熊のように山を登る息子です。


3月に入ってから、ずっと雪降りです。

それでも積もるような降り方では無いので、のんびり眺めています。



少しずつ春作業を始めていますが、雪が少ない割に春が早く来る感じでもありません。

毎年、除雪作業から始まる春作業が無い分、のんびりスタートです。

雪が無いだけで、本当に楽ですね~。




下記のとおり講演会が有ります。

私もパネリストとして参加することになりました。

お近くの方は、是非ご参加いただければ幸いです。



子供たちの冬の遊び場になっている稲川スキー場が雪不足で予定より3週間も早く終了となってしまいました。

雪不足で営業開始も遅かったので、営業期間は1ヶ月ちょっとぐらいしか有りませんでした。

そこで、次に家から近いジュネス栗駒スキー場に行って来ました。

素晴らしい晴天です!



鳥海山も良く見えました。



素晴らしい景色を眺めているだけで最高でした。

こちらのスキー場も雪が少なく、土が出ている箇所もありました。

今年のスキーシーズンは短いな~。雪が少なくて嬉しく、少なくて残念です。
春の味覚、タラノメを仕込みました。



雪が降る前に収穫して置いたタラの木を1芽ずつ切り、並べて置きます。



後は、水耕栽培です。

暖かい部屋に置くと、20日間ぐらいでタラノメを食べられるようになります。

以前は販売用に栽培していましたが、今は自家用として楽しんでいます。

天ぷらが最高ですね~。
ようやくセリの収穫が終わり、稲刈りから続いた農繁期が終了しました。

3月末までゆっくり身体を休め、次のシーズンに向けて英気を養っていきます。

とは言っても、溜まりに溜まった事務作業を片付けなければならず、お休みモードでもありません。

それにしても、昨年の夏から続いているこの天気は何でしょうね。

夏秋が暑く、冬も暖かいです。

屋根の雪降ろしを5~6回しているころですが、何と1回もしていません。



家の横も、1階の屋根に届くぐらいの雪が積もっている頃なのに、こんな感じです。



雪寄せも殆どしなくて良いので、何とも楽な冬です。

楽は楽だけれども、農家としては夏場の気候が気になって、安易に喜べないところもありますね。



いつもであれば、屋根の雪降ろしを3~4回ぐらいやっている時期です。

今年は雪が降らず、1回もやっていません。

近隣のスキー場も雪が無くて営業出来ず、スキーを楽しみにしていた子供たちは雪を待ちわびています。

暇そうな子供たちをセリのハウスに連れて行きました。



お天気が良くてハウスの中が暑かったので、裸足と素手でセリの収穫体験です。





頭も突っ込んで遊んでいました。



でも、終わりは冷たい沢水で手足を洗って撤収です。見ているだけで寒くなります。



この時期、こんな景色では有りません。いつもであれば雪の壁があって、水路も雪の下です。

こんなお天気だと、夏のお天気がどうなることやらと心配になります。

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

今年は雪がほとんど降らず、雪かきをしなくて良い分、のんびりした感じです。

お正月は子供をスキーに連れて行こうかと思っていましたが、近隣のスキー場は雪が少なくて営業を中止しているとのこと。

それではと、田んぼの水源地の貝沼まで、雪山散策に出かけました。



沼の手前の方は、少し水面が凍っていました。



奥の方は、全く凍っていません。

これは、沼の底から水が湧いているからです。

全く凍っていないので、相当な量の水が湧いているのだろうなと思います。

豊かな山々が育んでくれた水が、美味しいお米を育んでくれます。

今年もコツコツやって行きますので、よろしくお願い致します。






昨日は大雪で、このまま降り続いたらどうなるかと思いました。

今日は穏やかな天気になってくれて、ホッとしています。

でも、もう屋根の雪降ろしをしなければならないだけ降り積もってしまいました。

お天気を見ながら雪降ろしをしようと思います。

子供たちは、雪が降ると大喜びです。

今日は、兄ちゃんが雪だるま、弟が氷のランプを作っていました。







子供たちは、冬を楽しくしてくれます。