山の農場だより

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アルバイトが終わり、ようやく自分の仕事を始めました。

まずは、セリの収穫です。

この時期に収穫するセリを試験的に少し栽培しただけなので、4日間で終了しました。



栽培出来ることは分かりましたが、時期的なものとコロナの影響もあって単価が思わしくありませんでした。

コロナの影響で野菜、花、牛肉など、農産物全般で需要が少なくなり、販売価格が下がって農家は大変です。

消費者からすると、農産物を廃棄するぐらいだったら、安く売ったらよいのにと思われるかも知れません。

農家からすると、収穫するより、廃棄した方が赤字を縮小出来る場合も有ります。

春のセリを美味しくいただき、家の周りの「ばっけ」や「ひろっこ」、自家栽培のタラノメも食卓に上ります。




春は美味しい季節ですね。

さて、これからブルーベリーの剪定や、稲の種まきに向けた準備を進めて行きます。

これまで借りていたセリを植えているビニールハウスを返却しなければならないので、その後片付けも有ります。

コロナの終わりが見えませんが、季節は進み、農産物も成長します。

季節に合わせ、植物の生育に合わせ、作業をコツコツ進めて行きます。




子供たちと、家の裏山にばっけ(ふきのとう)を採りに行きました。

今年は雪解けが早いので、もう、ばっけが収穫出来ます。

この頃天気が良いので、子供たちが保育園から帰ってくると、田畑や山を散策するのが日課です。



子供たちにとっては、道端に落ちている木の枝が遊び道具になります。

また、道に転がっていた太い木が邪魔になるからと、2人で協力して寄せたりなど、感心する行動を見せてくれます。

おもちゃはすぐに飽きるけれども、自然の中は子供たちにとって無限の遊び場です。

暗くなっても、残雪でかまくらを作って遊んだり、かけっこしたり、とても貴重な楽しい時間です。

私は、1月末から行っていた他の農家さん宅でのお手伝いがようやく終わり、やっと自分の仕事が出来ます。

途中で辞めようと思いましたが、もう少しで終わる所で辞めるに辞められず、最後までお付き合いしました。

自分の仕事が遅れてしまいましたので、挽回しなければなりません。




家の中で、衣装ケースに伏せ込んでいたタラノメが食べごろになりました。

今年は雪が少ないとはいえ、当地では、まだ雪が積もっています。

少し早い春の味覚を頂きます。

タラノメは、やっぱり天ぷらが美味しいですね。



今度は、山に行ってコシアブラとハリギリの枝を採って来て伏せ込もうかな。

ブルーベリーの冬囲いの一部を取り除きました。

豪雪地帯の当地では、厳重に冬囲いをしなければなりません。

ブルーベリーをぐるぐる巻きにし、頂上をビニールで覆います。

春めいてくると、ビニールで覆った部分の気温が上がって、芽が動いてしまいます。

そのため、雪の降り方が緩やかになれば、早目にビニールのみ取り除きます。

ぐるぐる巻きは、降雪の心配が無くなるまで、そのままにして置きます。



豪雪地帯の果樹栽培は手が掛かりますね~。

山間豪雪地帯の農業は、ジレンマの連続です。

他の地域で簡単に出来ることが出来ません。とにかく手間が掛かります。

小さく丁寧に、それが私の農業の基本になります。

自宅から車で50分くらいの所にある「ふるさと村」で行われたイベントに行って来ました。

目当ては、おしり探偵と、ご当地ヒーローの超人ネイガーショーです。



下の子は、着ぐるみ系が怖くて近寄れません。

超人ネイガーも、下の子にとっては「鬼が来るぞー」と同じく、「超人ネイガー呼んじゃうよ」など、脅しのネタです。

子供が出来るまで、おしり探偵を知りませんでした。

おしり探偵は、その名のとおり、頭がお尻の探偵で、必殺技が臭いおならです。

なお、超人ネイガーは、ネット上に画像、動画のアップを推奨していますが、おしり探偵は禁止されています。

ご当地ヒーローの超人ネイガーは、秋田県内のイベントで大活躍中です。



超人ネイガーの副業は、米農家です。

ブルーベリー畑の様子を見に行って来ました。



この時期、まだスノーシューを付けなければ畑の中を歩くことが出来ない時期です。

今年は、長靴だけで歩けますし、剪定作業を始められるくらい雪が少ないです。

ちなみに、次の写真は、いつものこの時期の様子です。



まだ、ブルーベリーがすっぽり雪に覆われている時期です。

これぐらい積もっていると、ゴールデンウイークまで雪が残ります。

今年は、3月中旬ぐらいには雪が無くなりそうです。

これだけ雪が少ないとブルーベリーの枝折れも無く、ネズミの食害も少ないです。

地面を覆っている雪が早く消えると、霜の害が心配ですが、今のところ順調です。

今日は、タラノキを伏せ込みました。



2年前までタラノメ栽培をしていましたが、畑に植えていたタラノキは全部伐根し、経済栽培は辞めました。

畑の土手に勝手に生えてきたタラノキを残して置いたので、自家用にそのタラノキを伏せ込みました。

2~3週間程度でタラノメが出てきて、食べられるようになります。

以前はタラノメ、現在はセリを栽培しているビニールハウスの後ろの渓流です。



今年は雪が少ないですね。

この時期は、もっと水が澄んでいる時期なのに、もう雪解け水が混じって少し濁っています。

山も雪解けが進んでいますね。

まだ2月も半ば、最も雪が多い時期なのに、いつものゴールデンウイーク後半より雪の量が少ないです。

春というより、12月上旬の雪の降り始めのような雰囲気です。

下の子が3歳になりました。

立春生まれの息子は、元気いっぱいです。





いつもどおりの冬がやって来ました。

寒いし雪が多くて大変です。

それでも、いつもどおりの冬になると安心します。



この時期が一番寒い時期なので、この寒波が過ぎれば、いつもだと春に向かう気候になって来ます。

でも、今年はどうなるかな?

農家さんと話をすると、今年の夏の天候が話題になります。

いつもと全く違う冬なので、夏がどうなるか全く読めません。

まー、どうなっても、最善の策を模索し、対応していくしか有りませんね。





今年は、雪が少ない。そして暖かいです。

今週はかなり冷え込む予報なので、まとまった雪が降るかな?

余りに雪が少ないので、息子と田んぼの水がめの貝沼に散歩がてら行くことにしました。

いつもの年だと、スノーシューを履いても膝ぐらいまで沈み、雪を漕ぐような山登りです。

今年はスノーシューを付けなくても登って行けるくらい雪が少なく、息子も難なく登れました。



沼は、思ったとおり凍っていませんでした。



いつもであれば、凍ると言うより雪が厚く積もり、沼の上を歩くことが出来ます。

今はブラックバスでワカサギが釣れなくなりましたが、沼の上にテントを張ってワカサギ釣りも行われていました。

私が小学生の頃、沼を渡って山に行き、ソリで山から薪を降ろして来たことも有ります。

これだけ雪が少ないと、夏場の水不足が心配です。

さて、どうなることか。

農閑期の冬は、子供たちと遊ぶ時間です。



子供たちと遊んでいるのが、何より楽しいですね。

子供が子供でいる時間は限られているので、この時間を大切にしたいと思います。

息子達は、スコップで雪に穴を掘る事に夢中です。

秋田県では、各地で冬まつりがスタートしました。

しかし、今年は雪が降らず、内容を見直したり休止したりと例年とは違った状況です。

地元の小安温泉で開催されている「しがっこ祭り」も、小安峡に出来る巨大な「つらら」が出来ずにライトアップが中止されるとの事。



横手のかまくらや、湯沢の犬っこ祭りも大幅に規模縮小です。

だって、雪が無いんです。

市内には雪が無く、山から雪を運ばなければ何も出来ません。

今年は凄い状況です。

我が家でも、昨年は6回目ぐらいの屋根の雪降ろしをしていた時期なのに、今年は1回もしていません。

この程度の雪だったら雪に怖さを感じないので、毎年こんな感じだったら、この地域も住みやすいなと思います。

農業をやっている身としては、夏の天気が心配になって、素直に喜べない所も有りますけどね。

じいちゃんの豆つぶしのお手伝いです。



水に浸けて柔らかくしたお豆さんを潰しました。

明日の朝、てんぷらにして頂きます。

私は冬休みの予定でしたが、今日からセリ農家さんのお手伝いに行くことになってしまいました。

2月末ころまで、アルバイト生活です。

簡単に休ませてもらえませんね~。

農家さんも人手不足で、人材の確保が大変です。

一見単純作業のように見えて、実際にやると、それなりに技術と体力が必要な仕事なので、誰でも良いというものでは有りません。

経験者が暇そうにしていると、手伝いに来てよと声を掛けられてしまうのです。

私は勉強になるので、誘っていただけるのは有難いと思いつつ、冬休みモードを仕事モードに切り替えるのが大変です。


今年は雪が少なくて、思うように雪遊びも出来ません。

小さな「かまくら」兼「雪だるま」を作りました。





1月も半ばと言うのに、雪が降りません。

昨年だと、5回目の屋根の雪降ろしをしていた時期ですが、まだ1回もしていません。

2月に入ると、各地で雪まつりが始まります。雪が降るのかな。

さて、このように雪が少ないと、今後の天候が気になります。

全国的な天候不良で凶作となり、外国からお米を輸入したのは平成5年です。

その年も、雪が極端に少ない年でした。

昨年の極端な天候は、当地の農業にとって良い方向に向かいました。

さて、今年の天候はどうなるでしょうね~。


昨年だと、もう4回目の屋根の雪降ろしをしていた頃です。

何と、今年は、まだ1回も雪降ろしをしていません。

こんな年は無いですね。

年明けは、1週間に1回、屋根の雪降ろしをしなければならないぐらい降るのが例年並みです。



6日から昨日まで風邪で寝込んでいたのですが、お陰でゆっくり寝込んでいられました。

この風邪も、近年無かった重症で、高熱が続き、余りに苦しかったので薬を飲みました。

風邪は、薬を飲んでも飲まなくても、安静にしていれば1週間程度で治ります。

それは分かっていても、頭痛、悪寒、節々の痛みで寝られなかったのです。

風邪薬は、症状を一時的に緩和してくれますが、治療には、あまり効果が無いそうです。

薬が切れると、また症状が戻ります。痛み止め的な使い方は効果的だと思います。

薬を飲んで症状が和らいだ時に無理をすると、結果的には風邪が治りにくくなります。

体調不良は身体からの休めのサインなので、雪も降らない事ですし、ゆっくり休みます。

地元で信頼されている小児科医が、子供の風邪に抗生物質を処方するんです。

風邪に抗生物質は効果が有りません。

日本の安易な抗生物質の使用で耐性菌が産まれ、他の病気の治療が難しくなっている現状が有ります。

日本のお医者さんは、子供の事より、商売優先なのかも知れません。

知らぬが仏、信じる者は救われる?それとも、信じる者は馬鹿を見るかな。

皆さんも、くれぐれもお体大切に。






一昨日から39℃以上の高熱でダウンしています。

悪寒と頭痛で眠れず、苦しい状況が続いていましたが、今朝、ようやく38℃まで熱が下がりました。

年末年始の仕事で無理をしたので、身体がストライキを起こしたようです。

明日の朝までは、大人しく寝ていようと思います。

皆さんも、お身体大切にして下さいね。
明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

昨年の31日まで仕事をし、バテバテモードで年越しをしました。

1日は一気に気が緩み、完璧な寝正月です。

年末まで仕事を終わらせるつもりでしたが終われず、2日の午後から始動しました。

ようやく、今日でセリの収穫が終わり、早々、代掻きをしました。



明日は、2回目のセリの植え付けをします。3月上旬から収穫出来る予定です。

明日植付が終われば、やっと冬休みです。

今年は雪が少なく、未だ本格的な屋根の雪降ろしをしていません。



昨年の今頃は、12月に2回、お正月明けに1回の計3回の雪降ろしをしていました。

昨年の春から、何とも特異な天候が続いています。

当地にとっては有難い天候では有りますが、振れ幅が大きいほど、農業にとっては怖さも有ります。

穏やかな天候の1年であって欲しいと願っております。

それでは、良い一年でありますように。


今年も残り僅かですね。

年末年始の営業のお知らせです。

12月31日正午までのご注文分は、お届け日時のご指定が無い限り12月31日に発送致します。

1月1日~3日は、発送をお休みさせて頂きます。

この期間のご注文分は、1月4日に発送致します。

1月4日から通常営業します。


地元にある小安峡の写真です。

セリを栽培しているビニールハウスまでの道中に有ります。



クリスマスです。兄ちゃんはトナカイの被り物、弟はケーキの被り物です。



あっちこっちからクリスマスプレゼントを頂いて、家の中はぐちゃぐちゃです。

私の子供の頃、クリスマスプレゼントを貰った記憶がありません。

ケーキもアイスケーキでした。

昔は、そんなものだったんですよ。

2歳の息子は、朝から椅子から落ちて頭を打ったり、壁にぶつかったり、兄ちゃんとケンカしてケガをしたり大騒ぎです。



先日は、肩車をせがまれて肩車をしたら、鼻穴に思いっきり指を突っ込まれて鼻血が流れ出しました。

現在、肩車禁止令を発動中です。

昨日は大荒れの天気でしたが、今朝は、少し雪が降った程度で穏やかな天気です。



今日で、露地のセリの収穫を終えます。

生育の良いことろだけ収穫し、生育の遅れた部分は来年の種用に残して置きます。

2日前から鴨に食べられ始めましたし、良いところはほぼ収穫したので終了することにしました。

何時までも水を入れた状態にしておくと、鴨に種用のセリも全部食べられてしまいます。

セリは、鴨の大好物で、食べるのは栄養豊富で美味しい根元だけです。

鴨がセリ田に入ると、根元から上の茎と葉っぱの部分が水に浮いて漂っています。

鴨は、水が無いとセリを食べる事が出来ません。面白いですね~。

3日間雪が降り続け、一気に1m近い雪が積もりました。



我が家でも、父が屋根の雪降ろしを始めました。

父は83歳なので、余り屋根に上がって欲しくないのですが、じっとしていられない性分なので、直ぐに屋根に上がってしまいます。

今日は雪が落ち着いて、時折日差しが有ります。



見ている分には綺麗なんですけどね。

この雪ですが、午後から、まだセリが収穫出来るかチャレンジして来ます。

田んぼの暗渠工事が終わり、冬囲いや薪の準備、冬用の野菜類の収穫を終え、ようやくセリの収穫に専念しています。

雪が積もっても、冷たい水に浸かって収穫が続きます。



天気予報では、まだ、それほど雪が降ってくるような予報ではないので、11月一杯は何とかなりそうです。

ただ、一度雪が降ってしまいましたので、折れたりして商品にならないセリが増えてしまいますので、商品が率は少なくなります。

セリは、収穫してから古い葉っぱを取り除く調整作業を行います。

この時期、5枚程度出ている葉っぱから枯れた葉っぱを欠いていくと、新芽と一枚の葉っぱしか残らなくなります。

収穫した重量の半分も商品にならないので、殆ど捨てるために収穫しているような感じになります。

セリは、収穫して、洗って、枯れた葉っぱを取り、100gで束ねて、また洗い、箱詰めして出荷します。

機械で作業出来るような作業が無いので、全部手作業です。

収穫も大変ですが、その後の作業も時間が掛かるので、1日に2坪も収穫出来ません。

さて、どこまで収穫出来るかな。