山の農場だより

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田んぼを見に行ったら、大きな鳥が我が家の田んぼに居ました。

遠目には鶴だと思いました。

私に気付いた鳥は、大きな羽を羽ばたかせて、悠々と飛び立って行きました。

別の場所で作業をしていたところ、先ほどの鳥が、また、我が家の田んぼ付近に舞い降りるのが見えました。

慌てて自宅にカメラを取りに行き、遠くに車を止めて隠れながら鳥が降りた付近に近づいて行きました。

あっ、田んぼに白いものが見える。

まだ遠いので、カメラを最大ズームにして覗き込むと、それは、私が置いた白い土のう袋でした。

何だ、居なくなったのかと思って歩いて行くと、一段下がった我が家の田んぼに先ほどの鳥が居ました。



身を隠しながら数枚写真を撮ったところで、また、飛び去られてしまいました。



写真を確認したところ、鶴とは違う感じがします。

んっ!足にリングが付けられている。

肉眼では見えなかったリングが、写真では確認できました。

もしかして、コウノトリかも。

ネットで確認したら、コウノトリで間違いないようです。

秋田、しかも、沢山の田んぼが有る中で、我が家の田んぼで2回も見られるとは思っていませんでした。

我が家の田んぼを気に入って頂けたようです。

もしかしたら、明日も来ているかも。

もう亡くなった隣のおじいさんから、昔、満月の夕方、見事な松に鶴がとまったのを見た時、とても感動したという話を聞きました。

鶴は木にとまるのか?でも、見た人が居るのだから、とまるのだろうと思っていました。

日本にいる鶴は木にとまれません。

今日、おじいさんは、コウノトリを鶴と勘違いしたんだろうと思いました。

当地にもコウノトリが帰って来てくれたことが、とても嬉しいです。

私も、隣のおじいさんが見た光景を見てみたいと思います。

稲の育苗ハウスの準備を終え、息子達と散歩をしました。

今日の散歩コースは、裏山から田んぼコースです。



3歳になったばかりの息子ですが、落ち葉で滑る急斜面を這いつくばって登って行きます。

秋田杉で有名な秋田県だけに、民家近くはスギ林が多いです。

管理されていないスギ林は暗くて面白みも少なく、余り立ち入ろうとは思いません。

民家近くでは、何故か、家の後ろの沢沿いだけ、ナラやブナの林が残されています。

我が家から徒歩1分のこの林が、私のお気に入りの場所で、子供たちを散歩に連れて行きました。

広葉樹の林は、四季の変化が楽しめ、林内が明るく、多様性が有って面白みが有ります。

山をぐるっと回って、田んぼ、セリ田を巡りました。

セリ田では、もうオタマジャクシが泳いでいます。

ここでは、オタマジャクシを捕まえるのに夢中です。

苗箱に土を詰めて、種まきの準備をしています。



息子達も保育園が休みなのでお手伝いです。

直ぐに飽きて遊びまわっていますけどね。

種籾を沢水に浸けています。



塩水選で厳選した種籾を冷たい沢水に浸けて、種もみに含まれる発芽を抑制する物質を洗い流します。

この成分を洗い流すことで、すーっと芽を出せるようになります。

土の準備も進めています。



今年は土が乾燥しているので、土ぼこりが凄く、マスクを浸けていても鼻の穴が真っ黒、のども痛くなります。

今は、マスクが買えませんが、在庫が有るので助かっています。

息子達は早起きです。

外で仕事をしていると、息子達も出て来て遊んでいます。

今朝は霜が降りて、バケツの水も凍っていました。



しばらく、種蒔きに向けて苗箱やビニールハウスの準備が続きます。
昨夜から雪が降り続いています。

今年最後の雪かな。



昨日、種もみの塩水選をしました。

今は、田んぼの泥を溶かした水に種籾を浸けています。

通常は、殺菌剤で無菌状態にするところ、当農場では田んぼの泥水に浸けて種に沢山の微生物を棲まわせることで、特定の病原菌だけが繁殖するのを抑えます。

病原菌とも、ある程度お付き合いしながらの栽培です。

そのため、病気に負けない強い種が必要になります。

通常、塩水選は1.13の比重で行われます。当農場では1.17で厳選します。

この塩水の濃度だと、種用として販売されている種もみは沈みません。

我が家の自家採取の種は、沈みます。

見た目は同じでも、当農場のお米と一般のお米は全く別物だと言う事を実感します。

購入した種を使用する場合は、やむを得ず1.15まで下げて塩水選します。

それでも、沈む籾は半分も有りません。

通常の栽培方法では、化学肥料と農薬で張りぼてのお米を作っているような感じです。

でも、99%の方は、こちらを選んでいるのが現実です。

湯沢市から20年近く借りて来た温泉の熱を利用出来るハウスを返却する事になったので、撤去作業を進めています。

公共施設の統廃合計画で、これらの施設を廃止する事にしたとの事。

市町村合併すると、端っこは切り捨てられてきますね~。



もう一か所、農協が管理する同じようなハウスが有るので、そちらを借りられるか交渉中です。

こちらも何と言いますか、モヤモヤする感じの交渉中です。

市も、農協も、旧皆瀬村の農業を育てようとする意識が感じられません。

昨日は、息子たちと山を散歩しました。

山に連れて行くと、勝手に遊んで帰りたがりません。



稲の育苗ハウスの準備に連れて行ったら、その辺に生えている「ひろっこ」(あさつき)掘りに夢中です。



お浸しが美味しいですよ。

いつものこの時期は、1m50cmぐらいの雪が残り、これから除雪作業を始める時期です。

今年は、もう、山にも雪が有りません。季節感がずれますね。


今朝は雪が降りました。

この時期としては珍しくない雪ですが、雪の無い今年は、雪が珍しく感じられます。



今年は雪消えが早かったため、カエルの活動も早くなっています。

セリの田んぼを見に行ったら、もうカエルが卵を産んでいました。



平年であれば、まだ150~200cmぐらいの雪がある時期です。

今年は、どんな天気になるのでしょうね。

今は、ブルーベリーの剪定作業と、稲の種もみの準備をしています。

種は自家採取しているので、籾を種まきに適した状態にするには、色々な処理が必要です。

まず、籾に付いている芒(のげ)と呼ばれるトゲトゲを脱芒機(だつぼうき)で取り除きます。

次に、風選機(ふうせんき)で芒と未熟な籾を吹き飛ばします。

次に、塩水に籾を浸けて浮いた籾を取り除きます。

この後も、まだまだ種もみの処理が有りますが、いずれ書きます。

昨日で、風選機での処理が終わりました。

もう40年以上前の子供の頃、この風選機の機械の部分に小指を突っ込んで指先を切断し、繋ぎ合わせたことが有ります。

昔は、血止めのキノコなんてものがあり、そこに乾燥していたこのキノコを付けて病院に行きました。

医者から、何か分からないキノコを付けて行った事をすごく怒られました。今思えば当然ですね。

子供の頃は、興味本位で穴があると指を突っ込みます。

息子たちも同じようなところが有るので、気を付けなければと思っています。

アルバイトが終わり、ようやく自分の仕事を始めました。

まずは、セリの収穫です。

この時期に収穫するセリを試験的に少し栽培しただけなので、4日間で終了しました。



栽培出来ることは分かりましたが、時期的なものとコロナの影響もあって単価が思わしくありませんでした。

コロナの影響で野菜、花、牛肉など、農産物全般で需要が少なくなり、販売価格が下がって農家は大変です。

消費者からすると、農産物を廃棄するぐらいだったら、安く売ったらよいのにと思われるかも知れません。

農家からすると、収穫するより、廃棄した方が赤字を縮小出来る場合も有ります。

春のセリを美味しくいただき、家の周りの「ばっけ」や「ひろっこ」、自家栽培のタラノメも食卓に上ります。




春は美味しい季節ですね。

さて、これからブルーベリーの剪定や、稲の種まきに向けた準備を進めて行きます。

これまで借りていたセリを植えているビニールハウスを返却しなければならないので、その後片付けも有ります。

コロナの終わりが見えませんが、季節は進み、農産物も成長します。

季節に合わせ、植物の生育に合わせ、作業をコツコツ進めて行きます。




子供たちと、家の裏山にばっけ(ふきのとう)を採りに行きました。

今年は雪解けが早いので、もう、ばっけが収穫出来ます。

この頃天気が良いので、子供たちが保育園から帰ってくると、田畑や山を散策するのが日課です。



子供たちにとっては、道端に落ちている木の枝が遊び道具になります。

また、道に転がっていた太い木が邪魔になるからと、2人で協力して寄せたりなど、感心する行動を見せてくれます。

おもちゃはすぐに飽きるけれども、自然の中は子供たちにとって無限の遊び場です。

暗くなっても、残雪でかまくらを作って遊んだり、かけっこしたり、とても貴重な楽しい時間です。

私は、1月末から行っていた他の農家さん宅でのお手伝いがようやく終わり、やっと自分の仕事が出来ます。

途中で辞めようと思いましたが、もう少しで終わる所で辞めるに辞められず、最後までお付き合いしました。

自分の仕事が遅れてしまいましたので、挽回しなければなりません。




家の中で、衣装ケースに伏せ込んでいたタラノメが食べごろになりました。

今年は雪が少ないとはいえ、当地では、まだ雪が積もっています。

少し早い春の味覚を頂きます。

タラノメは、やっぱり天ぷらが美味しいですね。



今度は、山に行ってコシアブラとハリギリの枝を採って来て伏せ込もうかな。

ブルーベリーの冬囲いの一部を取り除きました。

豪雪地帯の当地では、厳重に冬囲いをしなければなりません。

ブルーベリーをぐるぐる巻きにし、頂上をビニールで覆います。

春めいてくると、ビニールで覆った部分の気温が上がって、芽が動いてしまいます。

そのため、雪の降り方が緩やかになれば、早目にビニールのみ取り除きます。

ぐるぐる巻きは、降雪の心配が無くなるまで、そのままにして置きます。



豪雪地帯の果樹栽培は手が掛かりますね~。

山間豪雪地帯の農業は、ジレンマの連続です。

他の地域で簡単に出来ることが出来ません。とにかく手間が掛かります。

小さく丁寧に、それが私の農業の基本になります。

自宅から車で50分くらいの所にある「ふるさと村」で行われたイベントに行って来ました。

目当ては、おしり探偵と、ご当地ヒーローの超人ネイガーショーです。



下の子は、着ぐるみ系が怖くて近寄れません。

超人ネイガーも、下の子にとっては「鬼が来るぞー」と同じく、「超人ネイガー呼んじゃうよ」など、脅しのネタです。

子供が出来るまで、おしり探偵を知りませんでした。

おしり探偵は、その名のとおり、頭がお尻の探偵で、必殺技が臭いおならです。

なお、超人ネイガーは、ネット上に画像、動画のアップを推奨していますが、おしり探偵は禁止されています。

ご当地ヒーローの超人ネイガーは、秋田県内のイベントで大活躍中です。



超人ネイガーの副業は、米農家です。

ブルーベリー畑の様子を見に行って来ました。



この時期、まだスノーシューを付けなければ畑の中を歩くことが出来ない時期です。

今年は、長靴だけで歩けますし、剪定作業を始められるくらい雪が少ないです。

ちなみに、次の写真は、いつものこの時期の様子です。



まだ、ブルーベリーがすっぽり雪に覆われている時期です。

これぐらい積もっていると、ゴールデンウイークまで雪が残ります。

今年は、3月中旬ぐらいには雪が無くなりそうです。

これだけ雪が少ないとブルーベリーの枝折れも無く、ネズミの食害も少ないです。

地面を覆っている雪が早く消えると、霜の害が心配ですが、今のところ順調です。

今日は、タラノキを伏せ込みました。



2年前までタラノメ栽培をしていましたが、畑に植えていたタラノキは全部伐根し、経済栽培は辞めました。

畑の土手に勝手に生えてきたタラノキを残して置いたので、自家用にそのタラノキを伏せ込みました。

2~3週間程度でタラノメが出てきて、食べられるようになります。

以前はタラノメ、現在はセリを栽培しているビニールハウスの後ろの渓流です。



今年は雪が少ないですね。

この時期は、もっと水が澄んでいる時期なのに、もう雪解け水が混じって少し濁っています。

山も雪解けが進んでいますね。

まだ2月も半ば、最も雪が多い時期なのに、いつものゴールデンウイーク後半より雪の量が少ないです。

春というより、12月上旬の雪の降り始めのような雰囲気です。

下の子が3歳になりました。

立春生まれの息子は、元気いっぱいです。





いつもどおりの冬がやって来ました。

寒いし雪が多くて大変です。

それでも、いつもどおりの冬になると安心します。



この時期が一番寒い時期なので、この寒波が過ぎれば、いつもだと春に向かう気候になって来ます。

でも、今年はどうなるかな?

農家さんと話をすると、今年の夏の天候が話題になります。

いつもと全く違う冬なので、夏がどうなるか全く読めません。

まー、どうなっても、最善の策を模索し、対応していくしか有りませんね。





今年は、雪が少ない。そして暖かいです。

今週はかなり冷え込む予報なので、まとまった雪が降るかな?

余りに雪が少ないので、息子と田んぼの水がめの貝沼に散歩がてら行くことにしました。

いつもの年だと、スノーシューを履いても膝ぐらいまで沈み、雪を漕ぐような山登りです。

今年はスノーシューを付けなくても登って行けるくらい雪が少なく、息子も難なく登れました。



沼は、思ったとおり凍っていませんでした。



いつもであれば、凍ると言うより雪が厚く積もり、沼の上を歩くことが出来ます。

今はブラックバスでワカサギが釣れなくなりましたが、沼の上にテントを張ってワカサギ釣りも行われていました。

私が小学生の頃、沼を渡って山に行き、ソリで山から薪を降ろして来たことも有ります。

これだけ雪が少ないと、夏場の水不足が心配です。

さて、どうなることか。

農閑期の冬は、子供たちと遊ぶ時間です。



子供たちと遊んでいるのが、何より楽しいですね。

子供が子供でいる時間は限られているので、この時間を大切にしたいと思います。

息子達は、スコップで雪に穴を掘る事に夢中です。

秋田県では、各地で冬まつりがスタートしました。

しかし、今年は雪が降らず、内容を見直したり休止したりと例年とは違った状況です。

地元の小安温泉で開催されている「しがっこ祭り」も、小安峡に出来る巨大な「つらら」が出来ずにライトアップが中止されるとの事。



横手のかまくらや、湯沢の犬っこ祭りも大幅に規模縮小です。

だって、雪が無いんです。

市内には雪が無く、山から雪を運ばなければ何も出来ません。

今年は凄い状況です。

我が家でも、昨年は6回目ぐらいの屋根の雪降ろしをしていた時期なのに、今年は1回もしていません。

この程度の雪だったら雪に怖さを感じないので、毎年こんな感じだったら、この地域も住みやすいなと思います。

農業をやっている身としては、夏の天気が心配になって、素直に喜べない所も有りますけどね。

じいちゃんの豆つぶしのお手伝いです。



水に浸けて柔らかくしたお豆さんを潰しました。

明日の朝、てんぷらにして頂きます。

私は冬休みの予定でしたが、今日からセリ農家さんのお手伝いに行くことになってしまいました。

2月末ころまで、アルバイト生活です。

簡単に休ませてもらえませんね~。

農家さんも人手不足で、人材の確保が大変です。

一見単純作業のように見えて、実際にやると、それなりに技術と体力が必要な仕事なので、誰でも良いというものでは有りません。

経験者が暇そうにしていると、手伝いに来てよと声を掛けられてしまうのです。

私は勉強になるので、誘っていただけるのは有難いと思いつつ、冬休みモードを仕事モードに切り替えるのが大変です。