山の農場だより

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稲の育苗用の土を準備し、苗箱に土を入れました。

21日大安に種蒔きをする予定です。

息子もお手伝いです。

一般的な栽培方法では、土に農薬を混ぜる場合もあるので、子供に素手で土を触らせられません。我が家では、遊び放題です。子供は土遊びが大好きですね。飽きずに遊んでいました。



この仕事は家族に任せ、私はブルーベリーの剪定に専念です。

稲の苗を育てるビニールハウスを準備しました。

ビニールハウスは、雪に潰されたりしないようビニールを剥ぎ、一部の部材を取り外して置くなどしています。そのため春に、部材を取り付けたりビニールを張る作業が必要となります。

雪が降らなかったり、少ない地域では不要な作業です。ビニールを張ったり剥いだり、結構な手間が掛かります。ビニールを張る作業は、人手が多いと楽なので、家族総出と近所の方に手伝って貰います。

ビニールを張る作業は、風が強い日は出来ません。朝夕の風が弱まる時間帯を狙って、一気にやります。風が無くて良いな~と思って作業を始めると風が吹き出したりします。
人数が多いとそれでも何とかなりますが、一人でやっていると手が付けられなくなります。止めるに止められず、進めるにも進めなくなります。風には波があるので、風が弱まる瞬間に仕事を進める事になります。

今回は、弱い風程度で済んだので、順調に進みました。

息子もお手伝い。転んでお尻が泥だらけです。



今日から、苗床を作ったり、種蒔きの準備をします。
春が来たー、と思ったら、冬に逆戻り。
吹雪で、とんでもなく寒い一日でした。

それでも、春の仕事が詰まっているので、少しでも仕事を進めようと、
完全防寒でブルーベリーの剪定をしました。

夕方、寒さに耐えきれず、いつもより早めに帰宅。
熱い風呂が最高でした。

今朝、用事があって皆瀬の景勝地、小安峡(おやすきょう)の近くを通ったときの写真です。秋は紅葉が綺麗ですが、今日は厳しい表情です。



息子の歯が、生えそろって来ました。それでも、まだまだ、噛むと言うよりは、ほぼ飲み込みです。大好きなものがあると、喉を通るのが待ち切れず、手で押し込む感じです。食べる速さに感心です。


タラノメの収穫が終わり、ブルーベリーの剪定を始めました。

ブルーベリー畑には、いつもより雪が少なく、早く剪定作業を始める事が出来ました。

いつもですと、4月中旬ころからでなければ雪があって剪定作業を開始する事が出来ません。

東北でも桜が開花した所があるのに、山間地の当地では、まだまだこんな感じです。



それでも、ブルーベリーの芽は、大きく膨らんできています。



今年は枝折れが少なく、良い花芽も沢山付いているので、良い実が期待出来ます。

あとは、マイマイガ(毛虫)がどれだけ発生するかです。

昨年は、マイマイガで壊滅的な被害を受けました。

趣味としての無農薬栽培は難しくありません。

生業としての無農薬栽培は、人生を掛けなければ取組めない仕事です。
タラノメは、春めいてくる3月が、最も需要が多い時期になります。

我が家では、この時期に合わせて収穫しています。

特に春分の日前後の需要が多いので、少し多めに収穫出来るよう調整しています。

一日中収穫作業になってしまうので、ちょっと立ち眩み気味になる事もあります。

タラノキを持つ指は、こんな状態です。



指の皮が厚くなり、トゲが刺さり難くなってきます。シーズン初めは、鋭いトゲがズブズブ刺さりまくりです。

ビニールハウスの周辺は暖かいので、一足早くタンポポが咲いていました。



春めいてきたら、息子も活動的になりました。
初めてのお使いです。葉書を持って家から出ましたが、投函口には届かず残念。




長靴を履くのを嫌がっていた息子が、ようやく長靴を履くようになりました。

すごく嫌がっていたので、春に靴から始めるかなと思っていましたが、
長靴を履けるようになると、外で歩くのが楽しくて仕方ないようです。

一緒にお散歩しような。

田んぼのご機嫌伺いに行ってきました。

春めいてくると、水路の水量が増え、枯れ枝や枯れ葉などが詰まって水路の水が溢れる事があります。以前、水路から溢れた水が我が家の田んぼに入り、土手が崩れてしまった事があります。

そこで、水路の点検をしながら、田んぼのご機嫌伺いに行ったわけです。

田んぼに行くと言っても、車で田んぼを巡れるものではありません。

今年は雪が少ないとは言え、まだ1m以上の雪がありますし、農道が除雪されているわけでもありません。スノーシューを履いて、田んぼを巡ります。

写真は、棚田の田んぼの様子です。水路は問題ありませんでした。




遅ればせながら、湯沢市の犬っこまつりに行って来ました。



私は、酒蔵見学を楽しみに、嫁さんはプロジェクションマッピングを楽しみにして向かいました。酒蔵見学は最高に楽しかったです。湯沢市内には3件の酒蔵があります。全部制覇するつもりでしたが、思いのほか楽しく、2件しか行けずにタイムリミットとなってしまいました。プロジェクションマッピングは、結構な酷評で、計画した予算でやるにはかなり無理があったとの事。嘘か誠か500万~600万ぐらい掛かったとの事ですが、もう少し何とかならなかったのかな~と残念に思いました。

でも、酒蔵見学はお奨めですよ。美味しいお酒を沢山試飲して酔っぱらってしまいました。しかも、お土産付きでしたよ。搗きたてのお餅で作ったお汁粉や甘酒もごちそうになりました。来年こそ、3件の酒蔵のはしご酒だ。
息子とお散歩です。

どうしても長くつを履きたがらないので、スノーダンプでお散歩です。

長靴も帽子も手袋も嫌がります。

春には裸足でお散歩か?

田んぼと畑の寒中見舞いに行ってきました。

スノーシューを履いても膝上まで抜かるパウダースノーをかき分け、田んぼやブルーベリー畑、稲の育苗ハウスの様子を見に行ってきました。

ブルーベリー畑の様子です。
2m50cmぐらい有る支柱ですので、2m近くの雪が積もっているようです。
ブルーベリーは、雪の下で休憩中です。



稲の育苗ハウスはビニールを剥いで骨組みだけにしていますが、雪が積もって潰される事があります。心配していましたが、今のところ無事でした。

今年は、いつもより雪が少な目です。2月中旬ごろまでまとまった雪が降るので、注意が必要です。



孫の散歩は、じいちゃんの日課です。
朝昼夕と3回、孫を散歩に連れて行ってくれます。

雪が積もったので、ベビーカーでのお散歩が出来なくなったら、
小屋から昔の「箱そり」を引っ張り出して来ました。



長くつを履くのを嫌がる息子に無理やり履かせて外に連れ出したので、ちょっと不機嫌。
手袋は、まだ、断固拒否です。

長くつを履かせると立つのを嫌がっていましたが、今日は少し歩いたので、ちょっと成長です。




今年は雪が少なく、いつもより暖かいです。

この時期でも最低気温がー3℃程度なので、「凍みる~」と言う感じではありません。

雪が少ないので、雪山も穏やかな感じです。



息子を雪で遊ばせました。
まだ、楽しんで遊ぶ感じではありません。

長靴も手袋も嫌がるので、こんな感じです。

せめて長くつはいてくれたらな~。

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は、大変お世話になりました。

息子が元気に育ち、家族が大過なく過ごせた一年でした。有難い事です。

皆様にとって、笑顔いっぱいの一年になりますように。



昨年は、ブルーベリーのマイマイガによる大被害、肥料偽造を始め、その他色々とあり、私にとって大波の年でした。この大波を乗り切ったと言うより、やり過ごしただけでしたが、今後の農業のあり方、人生のあり方をより深く考えさせられた節目の年だったと思います。

ササニシキは、これまでどおり無肥料ですが、有機質肥料を使用している「あきたこまち」については、自家農園産の米糠、小米を中心とした肥料とし、購入肥料を使用するかどうかは、慎重に考えたいと思います。

ブルーベリーは、マイマイガの被害が大きすぎたので、栽培面積を縮小して対応する事にしました。リスクを少なくするため、泣く泣くブルーベリーの樹を切りましたが、マイマイガの被害が大きすぎて、無農薬での対応がかなり難しくなって来ている状況です。様子を見ながら、今後の栽培方法を考えて行きたいと思います。

タラノキは、連作障害が強く出て生産力が落ちてきたため、「セリ」の栽培を始める事にしました。

無農薬で栽培を継続するのは、簡単な事ではありません。

今年も、チャレンジの一年になります。

田舎は、町内会のような地域活動にも取り組まなければなりません。
代表のような役割も求められ、頭の痛いところです。

大きな流れに流されるのはやむを得ない事ですが、流されながらも目的地を見失わず、今年も、コツコツ、精進して行く覚悟です。

今年もよろしくお願い致します。

フォレストファーム 佐藤 力
とうとう降って来ました。
本格的な冬に突入です。
それでも、雪の量は少なめなので、年内に屋根の雪降しをしなくても良さそうです。

年内に屋根に上らないのは、ちょっと記憶に有りません。
今後、一気に降ってくるのかな?怖いな~。

年内は、セリ農家さんのお手伝いで大忙しです。
年末年始の需要期が稼ぎ時のようで、
暗い中、ヘッドライトを付けてセリを収穫している農家さんもいるとの事。
夏場だったらまだしも、ハウスの中とは言え、
雪が降る寒い時期に水に入って収穫するのは大変な事です。

今年は、ゆっくり今年を振り返っている余裕もなさそうです。
これも、来年に持ち越しです。

来年からセリの栽培を始めたいと思い、勉強中です。

秋田県の鍋言えば、きりたんぽ鍋!

きりたんぽ鍋に欠かせないのがセリです。

湯沢市の三関地区ではセリの栽培が盛んで、この頃はこの地区以外でも、セリの栽培に取組む農家が増えて来ています。

これまで稲刈り後も忙しかったのですが、今年で田んぼの整備などの目途がついたので、来年以降は余裕が出来ます。そこで、セリの栽培を始めることにしました。

セリを栽培している農家さんに弟子入りし、作業のお手伝いをしながらセリ栽培の勉強をさせていただいています。

セリは、田んぼでは雑草ですが、栽培すれば農産物になります。夏は、せっせと田んぼに生えたセリ(雑草)を取り除き。冬は栽培したセリを農産物として収穫します。セリは雑草だから簡単に栽培出来るだろうと思っても、農産物として品質の良いセリを生産しようとすると簡単には出来ないものです。やはり、それなりの技術が必要になります。

栽培技術は、本などで勉強して理解したつもりでも、実際にやってみないと本当に理解出来るものではありません。例えば、野球のバッティング。一見、ただバットを振ると言う単純な動作ですが、実際にやってみないとその難しさ、奥深さは分かりません。

丁稚奉公で、きちんと技術を習得したいと思います。
雪が降る中、水の中から収穫するのは、かなりハードな作業です。
お師匠さんの収穫手本。




とうとう降って来ました。

今シーズンの初積雪です。



昨夜から降り始め、今朝は真っ白。まだ降り続いています。

この程度だと、まだ根雪になるようなレベルではありません。

あと2~3日外仕事がありますが、何とか片付けられるかなと思っています。

まず、今日は、もう少し雪が収まってから始動します。

まずは、スタッドレスタイヤに交換せねば。

雪が降ると、外仕事の諦めが付いて、「仕事が終わったー。」と、少しホッとするところも有ります。秋に出来ない分、春忙しくなるだけなので全く駄目なんですけどね。

今年は、この時期まで雪が降らないでくれましたので、予定していた作業は全部出来そうです。忙しい春が少し楽になります。





田んぼは霜で真っ白。水たまりには薄氷が張っていました。

こんな寒い日も有りますが、今年は雪が降らず、寒いけれども暖かい方です。

でも、とうとう天気予報に雪だるまマークが登場しました。

この時期になってしまうと、一晩で一気に積もる事も有りますので、いつでも外仕事を撤収出来るようにしなければなりません。

もう少し積もるのは待って欲しいな~と願っています。

今日は天気が良かったので、乾燥させた薪を家に運びました。

薪は、自分で木を切り、山から運び、薪を作り、乾燥させるために積んで置いたものです。

軽トラ山盛り7台分の薪がありました。丁度、我が家で一冬焚く分です。

家の横の小屋に積むので、一家総出で1日掛かりでした。

薪を家に運び入れると、冬が来ても大丈夫と言う安心感があります。



薪にする木は、集落の山から無料で切り出す事が出来ますが、相応の機械が必要ですし、かなりの労力を必要とします。機械や道具を揃えたり、労力を考えると石油ストーブよりコストが掛かるかも知れませんが、薪の暖かさは格別です。

我が家と嫁さんのご両親で、息子の1歳の誕生日を祝いました。
一升餅を背負わせたら大泣き!
自力で立つ事は出来ませんでしたが、椅子につかまり立ちさせたら、泣きながらも立っていました。よし!一生食べ物に困らないぞ。

ずっと雨続き。ようやく晴れてくれました。
今は、田んぼの整備中です。

雨続きだったので、晴れても泥だらけ。
さっぱり作業が捗りませんが、少しずつコツコツ続けています。

整備を始めて2週間ぐらいになります。
あと2~3日で、予定していた程度の形に出来そうです。
細かいところは、春、田んぼが乾いた時にしたいと思っています。



今日は久々の好天でしたので、お昼に息子と日向ぼっこ。

3日ほど前、私が床屋さんをした「きかん坊ヘアー」です。
寒くなるので、前髪と耳の所をちょっと切っただけにしました。

じっとしていないので、髪切りは難しいですね。
今回は泣きませんでしたが、3分ぐらいがタイムリミットでした。

旧皆瀬村当時、皆瀬村唯一の病院が無くなったため、
村で皆瀬診療所を作り、地域外からお医者さんに来てもらいました。

確か、今のお医者さんが2代目だったと思うのですが、
今のお医者さんは、25年間も皆瀬で働いてくれました。
お医者さんの節目の度に慰留し、今回、退職の申出が有った際も遺留したようですが、
退職の意思が固く、延長雇用を断念したようです。

お医者さんは67歳、体力の限界が退職の理由だったようです。

問題は、次に来てくれるお医者さんが居るかどうかです。
お医者さんが見つからない場合は、休業せざるを得ません。

診療所は、自宅から車で5分ぐらいなので、
ちょっとした風邪や怪我などは、診療所にお世話になっていました。

診療所が無くなると、一番近い病院までは車で20分ぐらいです。
車を持っている方は、それほど大きな影響は有りませんが、
車を持っていない高齢者などは大変です。

我が家からは車で20分ぐらいですが、皆瀬の一番遠い方は、一番近い病院まで30kmぐらいあり、バスで40分ぐらい掛かります。バス運賃は片道700円ぐらい。

バスが通っていない路線も沢山あります。

診療所は訪問診療にも対応していたので、在宅医療をすることも可能でした。地域からお医者さんが居なくなると、皆瀬の山奥まで訪問診療に来てくれるお医者さんは居ないでしょう。居たとしても、お医者さんの交通費は高いでしょうね~。移動時間で往復2時間、診察10分。さて、幾ら掛かるやら。現在は、交通費数百円程度だったと思います。

診療所の近くに保育所、小学校、中学校、老人ホームが有りますが、これらも、近くの病院が無くなると拠り所を失うことになってしまいます。

さて、困ったものですね~。

地方創生も良いですが、安心して住める地域づくりの一つとして、地域医療を守る事にも目を向けて欲しいと思います。

皆瀬で働いてくれるお医者さん大募集中です。
詳しくは、湯沢市役所まで。

こちらは、紅葉真っ盛り。
ブルーベリー畑も、見事に真っ赤っかです。

枝の先の「つぼみ」は、来年の花芽です。
このつぼみが取れてしまうと来年花が咲かず、実も付きません。

これから、雪で枝が折れないよう一本一本冬囲いをします。



昨日で、ようやく稲刈り関係の仕事が終了しました。
あれこれ機械関係を片付け、冬支度に取りかかります。

その前に、好天が続いているので、田んぼの整備を開始しました。

小さな棚田は仕事の効率が良くないので、自力で整備出来るところは、少しずつ自力で整備しています。今年は、4枚の小さな田んぼを2枚に整備する計画です。小さなバックホーと運搬車を使っての作業です。雨が降ったら機械が田んぼに入られず強制終了となってしまうので、のんびり作業をしている余裕はありません。好天が続く事を祈るばかりです。10月末までに有る程度形にするのが目標です。