山の農場だより

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皆瀬川の源流に、赤湯又沢と言う沢があります。そこに温泉が出ていますが、登山道も無いので、容易に人が行けるような所ではありません。テレビ東京の番組で、そこに行って温泉に入るという企画があって、その荷物持ちの仕事を引き受けてしまいました。稲刈時期で忙しいため、一旦は断ったのですが、天気が悪くて稲刈が出来ないため、急遽行くことになりました。私自身、行きたくて行きたくてたまらなかったのです。山奥の温泉に行ったタレントは、渡辺正行さんと、どきどきキャンプのお二人です。タレントさんとスタッフ全部で20名弱の大所帯。山で一泊してくるため、テントやら食料やら持つ荷物も半端ではありません。荷物持ちで頼まれた5人で手分けして重い荷物を担ぎ、山を登り始めました。ガイドさんと一緒に登り始めたのですが、予定していたコースからずれ、登山道ではなく、沢登りをさせられてしまい、とんでもない目に合いました。他のタレントさんやスタッフさんは、一般の登山道を登ってきたので、結構余裕のようでした。私は、前日、籾摺り作業や発送の準備、登山の準備で2時間しか寝られなかったので、この時点でボロボロでした。はー参った。登山道を登りきると、ここから、道無き道を進んでいきます。朝、8時前頃から登り始め、温泉に着いたのが3時頃でした。タレントさんたちは、4時頃。それから真っ暗になるまで撮影でした。夜は、焚き火を囲んでの酒盛り。後半は記憶が無い。翌日は台風。沢が増水してしまったので、来たときとは別のコースで、藪こぎです。と、何とも大変で疲れた2日間でした。それにしても、渡辺正行さんは、面白かった。撮影中はもちろんのこと、撮影以外でも周りを笑わせていました。どきどきキャンプ頑張れー。ちなみに、赤湯又沢の温泉は、すごく温まる素晴らしい温泉でした。
ようやく稲刈が始まりました。
今年は、天候不順で生育が遅れ、ちょっと遅めの稲刈スタートです。
稲刈シーズンも天候不順の予報で、ちょっと難儀しそうな感じです。

今年は、あまり稔が良くないかなと思っていたのですが、思っていたより充実したお米で、平年作程度の収量は確保出来そうです。きっと、皆さんにも美味しく食べていただけるお米だと思いますので、是非、食べてみてください。

さて、今日は、貴重な晴天日。稲刈スタートです。




秋の大型連休と言うことで、特に何もありません。北アルプスに行く予定を立てていましたが、直売所の当番が有ったり、稲刈りの準備をしたり、天気が悪かったりと、行く機会を逃してしまいました。来年こそは。とりあえず、朝日岳、飯豊山には行ってきました。雹が降ってくるなど、寒くて視界も悪く、散々な登山でした。次回は、是非、天気のよい日に行って見たいと思います。田んぼで鍛えているお陰か、結構、健脚です。一日目の朝日岳は、コースタイム13時間を7時間で日帰り、2日目の飯豊山は、コースタイム16時間程度を9時間。飯豊本山小屋に泊まって、翌日ダイクラ尾根を飯豊山荘まで下山。コースタイム7時間35分を4時間30分で下山。足はボロボロですが、面白かったなー。稲刈りが終わったら、鳥海山にでも行って見ようかな。
 さて、今月末から稲刈りです。いつもより、稲刈りの開始が遅れそうです。
今年は、大根に挑戦。切干大根、凍み大根に加工してみようと思っています。
野菜には、さっぱり興味が無かったので、百姓なのに大根を育てるのは始めて。
とりあえず教科書どおり。
でも、やっぱり農薬は使いません。
肥料は、無肥料で作ってみようと思っています。
前作は稲なので、稲わら分で多分大丈夫だとは思うのですが、
とりあえず、肥料無しで栽培して、自分の基準を作ろうと思います。
さて、どうかな。楽しみです。

食べ物の安全性を高めるにはコストが掛かりますし、大きなリスクもあります。
家庭菜園としては、それでも作る価値はあります。
でも、仕事としてやるには、理想だけでは無理です。
やはり、それに見合う対価が無いと続けるのは難しいです。
よりコストを下げ、どれだけリスクを軽減しけいけるかが課題。
気象変動が激しくなってくるので、だんだん難しくなってきているんですけどね。


フォレストファーム便りを送信した途端に晴れ間が出てきました。雨だ雨だと愚痴をこぼしたのですが、ようやく聞き入れてくれたようです。このまま一週間程度好天が続いてくれれば、何とか稲の受粉もスムーズに行くでしょう。今日は、これから、皆瀬地区の盆野球があります。集落対抗の野球大会で、帰省客も混じってのチーム編成。人口の減少とともにチームを組むのも難しくなっていますが、何とか人を集めて野球大会が続いています。ここ貝沼チームは、嬉しいことに世代交代が進み、若手がどんどん出てきています。私も一気に年配組み。野球は上手ではありませんが、9人揃わないと試合にならないので、頭数合わせで参加させていただいています。まーその後の反省会目的での参加ですが、頑張ってきます。
はー、毎日雨です。雨だと、ブルーベリー園に立ち寄ってくれるお客様の数が大幅に少なくなってしまいます。お天道様が顔を出してくれないことには、ブルーベリーに味が乗ってきてくれません。スカッと晴れて欲しいな。梅雨明けは、まだかな。
7月11日からブルーベリー狩り園を開園しました。
初日から、多くのお客様にご来園いただきまして、誠にありがとうございました。
土日の2日間連続でご利用くださったお客様も数組いました。ありがとうございます。

ブルーベリーは日持ちしません。
特に完熟ブルーベリーは、全く日持ちしませんし、鮮度が落ちると美味しくなくなります。
美味しいブルーベリーを食べるのは、本当に難しいです。

完熟で鮮度の良い、本当に美味しいブルーベリーを食べるには、
ブルーベリー園に来て頂き、摘み採って食べていただくのが一番です。
農薬を一切使用せずに栽培していますので、摘み採って、そのまま食べられます。
是非、ブルーベリーの本当に美味しいところを食べていただきたいと思っています。





ブルーベリーが収穫期を迎えました。まだまだ収穫量は少ないのですが、これから徐々に収穫量が増えて行きます。今年も、相変わらず美味い。ちょっと粒が大き目かな。まだ、田んぼの草取りが終わっていないので、田んぼとブルーベリー畑を行ったりきたりしています。今年も、雑草が多すぎて草取りを断念した田んぼがあります。今年こそはと思ったのですが、来年頑張ります。まずは、何とかなりそうな田んぼの草取りを終われるようにしたいと思っています。うっ、腰が痛い。
ハスカップが収穫中、ブルーベリーが数粒食べられる。カシスも数粒食べられる。です。
田んぼは、草取り中。何かとバタバタしています。
ハスカップとカシスは、鳥が食べないのですが、ブルーベリーは鳥が食べます。その対策としてネットを張らなければなりません。昨日、何とかネット張りの作業を終えました。一部の畑にはネットを張らずに様子を見ようと思っています。無理かな?さて、今日も田んぼの草取りです。話題があるようで無いようで、私には、もう目の前の雑草しか見えません。頭の中にも雑草が生えてきています。
6月は、草、草、草です。
田んぼやブルーベリー園の草刈、田んぼの草取り。刈っては伸びるし、取っては生えてくる。うんざりしますが、気分転換しながら、コツコツやって行きます。

田んぼには、すでに草が生えてしまっています。他の農家から、「もう草生えだなが」と言われてビックリされましたが、代掻きから3日目には草が生えて元気に育っています。稲よりも、ヒエで青くなって来ている田んぼもあります。さて、やるか。
今年も、私の家、私の部屋の天井裏にキツツキ?が巣を作ったようです。天井裏で、がさごそ、がさごそ音がします。屋根の軒下に穴を開け、そこから天井裏に入って巣を作っているのです。もう少しすると、雛の鳴き声で騒がしくなるでしょう。気温が高くて、薪ストーブを焚かない日が数日続くと、今度は煙突にすずめが巣を作ります。小屋には、ツバメが巣を作ります。ブルーベリー畑には、何の鳥か分からないのですが、巣を作ります。春は、あっちこっち巣だらけです。

この頃、寒い日が続いていて、田植シーズンなのに田植の雰囲気がありません。私の田んぼは、一回目の代掻きを終えて、田んぼの生態系を豊かにする準備期間中です。徐々に田んぼの雑草も生えて来ます。田んぼの生態系が豊かになり、雑草が生えて来たところで2回目の代掻きをして田植えをします。そのため、田植えは、周りの農家よりちょっと遅めの5月末頃になります。良い天気に恵まれればと願っています。
昨年の大地震で崩壊した田んぼの復旧工事がようやく終わり、田植えに向けた準備を始めました。今は、1回目の代掻きをしています。昨年の地震の影響で、復旧工事をしなかった田んぼにも傾斜が出来たりしているので、代掻きをしながら田んぼを平らに均しています。思うように平らにならないので、結構時間がかかります。2回目の代掻きは、10日後程度を予定しています。その後、3~4日後に田植えの予定です。代掻きを2回やるのは、1回目の代掻きで雑草の種を浮かせて発芽させ、2回目の代掻きで発芽した雑草を埋め込みます。この作業で、雑草の密度は低くなる予定ですが、それでも多くの雑草が生えてきてしまいます。さて、明日も代掻きです。
ここ数日、寒いにもかかわらず、桜がほぼ満開状態となりました。昨日の夜は雪まで降ったんですよ。おー寒い、寒い。明日からは、天気が回復するようなので、良い花見日和となりそうです。
話は変って、先日、ちょっとびっくりしたことがありました。ブルーベリーの剪定をしていると、電話が来ました。相手方の電話番号を見ると、12桁の見慣れない電話番号。何だこの番号はと思いつつ電話に出ると、「韓国から電話してます。」と、外国人の流暢な日本語が聞こえてきました。山形県で、ブルーベリー関係の集まりがあるとかで、ついでに、ここのブルーベリー園を視察したいとの事でした。今年の冬に、お隣岩手県の大船渡市から視察の依頼をいただいた時もびっくりしましたが、まさか外国から視察の依頼が来るとは、夢にも思っていませんでした。
山形県の会場から私の農園までは、交通の便が悪いので、会場から近い秋田県の産地を紹介させていただきました。多分、そちらの方に行かれると思いますが、電話で話が出来ただけでも、面白かったです。

昨日、種まきしました。昔は、結構大変な作業だったのですが、今は、機械を利用するので、それほど大変な作業ではありません。それでも、稲策主体の兼業農家の方々にとっては、一大イベントの一つになっています。種まき、田植え、稲刈の3回だけ、後継者?が農業を手伝う仕事です。種まきは、楽な作業とはいえ、立派な苗を育て上げるまでは、気の抜けないシーズンの始まりなので、本当に気を使います。今年は、さらに元気な苗を育てたいと思い、これまでよりも育苗箱1箱当たりの種籾量を減らしたので、どうなるか楽しみでもありますし、不安もあります。さて、どうなるかな。
秋田県内でも、桜が開花してきています。皆瀬では、梅の花が見ごろを向かえ、日当たりの良い山の斜面の山桜も咲き始めました。花の季節を迎えると、山々の山桜と新緑、そして残雪の白でほのぼの季節となります。こんなほのぼの季節は、のんびり景色を楽しみたいな~。春の農繁期で大忙し。ちょっと一息で景色を楽しんでいます。
はー、久々の書込みです。春めいて来ると、仕事に追われるようになって、余力がなくなってしまいます。もうちょっと、余裕を持って仕事をしたいと思うのですが、植物の都合なので、どうにもならないところもあります。さて、今日は、お隣の村、東成瀬村から、タラノメを視察に7~8人来ました。私も、あっちこっちの農家に押しかけては話を聞いたりしているので、視察をお断りするのも気が引けて引き受けてはいます。でも、長年試行錯誤を繰り返して得た技術は、いわゆる企業秘密のようなものなので、それをオープンにするのは、自分で自分の首を絞めるようなところもあります。まー、私も来週には、岩手県の雫石に「わさび栽培」の視察に行く予定を立てているので、持ちつ、持たれつで農業が発展して行けば良しとしよう。忙しいんだよなー、行く暇あるかな。
今日は、種籾の準備をしました。まず、今後の処理をスムーズにするため、種籾に付いた芒(籾に付いた毛)を取り除き、風選機で埃や軽い籾を飛ばします。そして、種籾を塩水選します。これは、塩水に種籾を入れて、比重の差を利用して種籾を選別する作業です。充実した種籾は沈み、充実していない種籾は浮くので、浮いた種籾を除きます。通常の塩分濃度よりも濃い塩水を利用しているので、1/3程度は浮いてしまいます。とにかく、良い種籾を厳選することが、良い稲を育てる第一歩だと考えています。
次に、厳選した種籾を60℃のお湯に10分浸します。この処理をすることで、種籾に付いている病原菌を殺菌する事が出来ます。ちなみに、お湯は温泉を利用しています。
これらの処理を終えた種籾は、寒さに強い稲にするため、冷たい山水に2週間程度浸します。
種籾にとっては、籾を守る毛を取られ、風にさらされ、しょっぱい塩水に入れられ、温泉とは言え、熱すぎるお湯に入れられ、更に、冷たい水に入れられるのです。まさに踏んだり蹴ったりですが、いずれ必ず、大きな実を結ぶときが来ます。まずは、期待をこめて、種籾を鍛えているところです。
今日は、秋田県の中央部にある千畑町の方が、タラノメ栽培を視察に来ました。3年くらい前、たまたま地元の小安温泉に遊びに来たときに、興味本位で私のタラノメハウスを覘いてしまったのをきっかけに、タラノメの栽培を始めた方です。タラノキも大きくなり、いよいよ収穫だと思ったのは良いのですが、ハウスで上手く育たなかったそうです。そこで、また、ハウスを見学に来たのです。私も、これでもかと言うくらい沢山の失敗をしているので、失敗の原因はすぐに分かります。失敗のリスクを最小限に抑える技術は高いほうだと思いますが、上手く栽培する技術は、未だに良く分かりません。ただ、突き詰めて考えれば、やっぱり「土」次第です。
地元の温泉地で、温泉を活用した新たな試みを検討しているようです。
私が借りている温泉熱を利用したハウスは、昔、秋田県が、温泉熱を利用した農業の可能性を探るための研究施設でした。研究が終わってから、旧皆瀬村が引き受け、それを農家に貸し出しています。これまで、数人の農家が借りて農業を実践してきましたが、長く続けられた農家は居ませんでした。現在は、私と知的障害者の施設で借りています。まだ空いているハウスがあるので、そこを利用して何か出来ないかと、温泉宿やお土産店を営む人達が検討しています。農業に取組むのは、ちょっと難しいだろうなとは思いますが、自分達が使う食材を生産するとか、お客さんに楽しんでいただけるような体験型のメニューを提供するなど、自分達の優位性を生かした取り組みが面白そうだなと思います。さて、どうなるかな。