山の農場だより

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ようやく、ジャム工房が完成しました。6畳程度の小さな小さなジャム工房です。ジャムを作ること自体に保健所の許可は要りませんが、賞味期限を長くしようとすると、びん詰め食品製造業の許可が必要となります。今回、びん詰め食品製造業の許可を取得しました。

ずっと、ジャム工房を作りたいと考えていましたが、きちんとした施設を建てるとなると、ちょっとしたお金では建てられません。生産量も多くないですし、これからも、そんなに生産量を増やすつもりも無いので、どうしようかなと考えていました。そんな時、ネットを見ていると、6畳程度のジャム工房を発見しました。早速、山形県のジャム工房を見学に行きました。「おっ、これで許可を取れるんだったら、やれる!」と思い、すぐに計画を立てました。ついでに、宮城県のも発見したので、宮城県にも見学に行きました。

それからが大変。秋田県は、厳しい。山形県、宮城県ではOKでも、秋田県では×だったのです。交渉しても駄目でした。ちょっと大目に見て貰った所も有るので詳細には言えませんが、それでも、山形県や宮城県で許可を取るより、30万円程度のコストアップです。
6畳程度の施設で30万円のコストアップは、かなり大きいです。

許可基準を厳しく設定するのは簡単でしょうが、他の県に比べて厳しくしなければならない特別な理由など有るのでしょうか。私の場合で見ても、他の県に比べて不利な条件からのスタートとなってしまいます。

現在、農産物直売所の人気が高まっています。人気の理由は、新鮮、安心、安いです。この直売所で、多様な加工品を販売できるようになると、直売所はもっとにぎわいますし、地産地消が進みます。地域が活性化します。問題は、加工品を製造販売するための保健所の許可です。より小規模な施設で、少量多品目の加工が可能となるような許可の方法を検討していただければと思います。

要件を厳しくするのは簡単です。秋田県は仕事場が無いのだから、単に厳しくするのではなく、産業の芽が育ちやすい環境にし、衛生管理については、定期的に立ち入り検査するとか、徹底的に教育するとか、別のアプローチの仕方もあるのではないかと思いました。

さあ、美味しいジャムを作りますよ。今は、アロニアジャムを研究中です。
何とか、雪が積もる前に、たらの木の収穫を終えることが出来ました。
今年は天気が悪かったため、排水が悪い畑では、平年の半分も成長していません。逆に、排水が良すぎて、乾燥しすぎる畑では、平年以上の出来になりました。プラスマイナスゼロくらいの平年作かな。
お正月過ぎから出荷出来るように、12月早々から、温泉ハウスに伏せ込む作業を開始します。

今年は、大根を育ててみました。今、切り干し大根や、茹で干し大根を試作中です。ハウスで温泉を利用できるので、この温泉をもっと有効活用出来ないかと考えています。


明日から雪の予報でしたが、その予報が雨の予報に変わりました。あー良かった。まだ雪降らないなと思っていたら、今、雪がわっさわっさ降ってきました。明日の朝までに、結構積もりそうな勢いで、降っています。
今日までで、何とか、たらの木の収穫を終えたので、雪が降っても、もう大丈夫。危なかったなー。雪が降ってしまうと、畑に行けなくなり、たらの木を収穫することが出来ません。今年は、何とか間に合いました。

今、小さな小さな6畳程度のジャム工房を建てています。こちらは、雪の中での作業となってしまいそうです。明日の天気次第で、外壁を貼ると言っていましたが、貼れるのかな?来週早々には完成予定です。

今日は雨。特別急ぐ仕事も無いので、温泉にでも行って来ようかなと思っていた所、知人から「山さえぐべ(山に行こう)。」とキノコ採りのお誘いの電話。「いぐ、いぐ。」と即答。「あど、20分ぐれで迎えさいぐがら、準備してけれ。昼飯のにぎりまんま持ってな。」すぐにでっかい握り飯を準備して、山に直行。ムキダケ、アカモダシ、ナメコが大収穫。山の中で食べた握り飯が美味かった。あっちこっち熊の糞だらけで、木の上には熊の巣もある所。お互い声を出しながら、熊が寄ってこないようし、キノコ狩りを堪能しました。明日は、夜から雪の予報。山は、シーズンオフかな。紅葉の素晴らしい森でのキノコ狩り、いやー面白かった。
昨日の日曜日は好天に恵まれ、栗駒山や小安峡に向かう観光客で大賑わいでした。国道とは言え、普段は、地元の人や工事車両程度が走る程度で、殆ど車が走っていません。昨日は、車が途切れることなく走っていて、中々国道に出ることが出来ないくらいでした。知人は、用事があって小安方面に向かったけど、渋滞がひどくて途中で帰って来たと言っていました。冬は、全く人が来なくなってしまうので、今が稼ぎ時です。私は、あんまり恩恵ありません。今の時期のラズベリー狩り園を計画して畑を整備しましたが、露地栽培では販売できるような果実を得ることが出来なかったため断念し、ハスカップ畑に変えました。んー何か無いかな。
はー、ようやく稲刈が終わりました。
天気が悪くて、思うように作業が進まずに難儀しました。
今年の稲は、出来の良いところと悪いところが極端で、平均すると平年より少々落ちるくらいの収穫量と成りました。
出来の悪いところは、天候と言うより、作業上の失敗です。
丁寧に代掻きをし過ぎて、稲が育ちにくくなり、結果、雑草に負けてしまいました。
代掻きを丁寧にやることで、雑草の生育を抑えることも出来ましたが、
それ以上に稲の生育を抑えてしまいました。
良くも悪くも、原因が分からないと同じ失敗を繰り返してしまいます。
原因を知ることが出来たので、出来が悪くても良かったと言う気持ちのほうが大きいです。来年こそは。

今年で10年目の無農薬栽培。
これまでの集大成のつもりで挑みましたが、未熟さを実感した一年でした。
それでも、これまで続けてきたからこそ見えてきた部分があって、
はっと、閃いて田んぼで思わずガッツポーズしたことも有りました。
あの閃く瞬間がたまりませんね。
農業は、とっても自然で神秘的で創造的な仕事です。

今年も豊かな恵みに感謝、感謝。



皆瀬川の源流に、赤湯又沢と言う沢があります。そこに温泉が出ていますが、登山道も無いので、容易に人が行けるような所ではありません。テレビ東京の番組で、そこに行って温泉に入るという企画があって、その荷物持ちの仕事を引き受けてしまいました。稲刈時期で忙しいため、一旦は断ったのですが、天気が悪くて稲刈が出来ないため、急遽行くことになりました。私自身、行きたくて行きたくてたまらなかったのです。山奥の温泉に行ったタレントは、渡辺正行さんと、どきどきキャンプのお二人です。タレントさんとスタッフ全部で20名弱の大所帯。山で一泊してくるため、テントやら食料やら持つ荷物も半端ではありません。荷物持ちで頼まれた5人で手分けして重い荷物を担ぎ、山を登り始めました。ガイドさんと一緒に登り始めたのですが、予定していたコースからずれ、登山道ではなく、沢登りをさせられてしまい、とんでもない目に合いました。他のタレントさんやスタッフさんは、一般の登山道を登ってきたので、結構余裕のようでした。私は、前日、籾摺り作業や発送の準備、登山の準備で2時間しか寝られなかったので、この時点でボロボロでした。はー参った。登山道を登りきると、ここから、道無き道を進んでいきます。朝、8時前頃から登り始め、温泉に着いたのが3時頃でした。タレントさんたちは、4時頃。それから真っ暗になるまで撮影でした。夜は、焚き火を囲んでの酒盛り。後半は記憶が無い。翌日は台風。沢が増水してしまったので、来たときとは別のコースで、藪こぎです。と、何とも大変で疲れた2日間でした。それにしても、渡辺正行さんは、面白かった。撮影中はもちろんのこと、撮影以外でも周りを笑わせていました。どきどきキャンプ頑張れー。ちなみに、赤湯又沢の温泉は、すごく温まる素晴らしい温泉でした。
ようやく稲刈が始まりました。
今年は、天候不順で生育が遅れ、ちょっと遅めの稲刈スタートです。
稲刈シーズンも天候不順の予報で、ちょっと難儀しそうな感じです。

今年は、あまり稔が良くないかなと思っていたのですが、思っていたより充実したお米で、平年作程度の収量は確保出来そうです。きっと、皆さんにも美味しく食べていただけるお米だと思いますので、是非、食べてみてください。

さて、今日は、貴重な晴天日。稲刈スタートです。




秋の大型連休と言うことで、特に何もありません。北アルプスに行く予定を立てていましたが、直売所の当番が有ったり、稲刈りの準備をしたり、天気が悪かったりと、行く機会を逃してしまいました。来年こそは。とりあえず、朝日岳、飯豊山には行ってきました。雹が降ってくるなど、寒くて視界も悪く、散々な登山でした。次回は、是非、天気のよい日に行って見たいと思います。田んぼで鍛えているお陰か、結構、健脚です。一日目の朝日岳は、コースタイム13時間を7時間で日帰り、2日目の飯豊山は、コースタイム16時間程度を9時間。飯豊本山小屋に泊まって、翌日ダイクラ尾根を飯豊山荘まで下山。コースタイム7時間35分を4時間30分で下山。足はボロボロですが、面白かったなー。稲刈りが終わったら、鳥海山にでも行って見ようかな。
 さて、今月末から稲刈りです。いつもより、稲刈りの開始が遅れそうです。
今年は、大根に挑戦。切干大根、凍み大根に加工してみようと思っています。
野菜には、さっぱり興味が無かったので、百姓なのに大根を育てるのは始めて。
とりあえず教科書どおり。
でも、やっぱり農薬は使いません。
肥料は、無肥料で作ってみようと思っています。
前作は稲なので、稲わら分で多分大丈夫だとは思うのですが、
とりあえず、肥料無しで栽培して、自分の基準を作ろうと思います。
さて、どうかな。楽しみです。

食べ物の安全性を高めるにはコストが掛かりますし、大きなリスクもあります。
家庭菜園としては、それでも作る価値はあります。
でも、仕事としてやるには、理想だけでは無理です。
やはり、それに見合う対価が無いと続けるのは難しいです。
よりコストを下げ、どれだけリスクを軽減しけいけるかが課題。
気象変動が激しくなってくるので、だんだん難しくなってきているんですけどね。


フォレストファーム便りを送信した途端に晴れ間が出てきました。雨だ雨だと愚痴をこぼしたのですが、ようやく聞き入れてくれたようです。このまま一週間程度好天が続いてくれれば、何とか稲の受粉もスムーズに行くでしょう。今日は、これから、皆瀬地区の盆野球があります。集落対抗の野球大会で、帰省客も混じってのチーム編成。人口の減少とともにチームを組むのも難しくなっていますが、何とか人を集めて野球大会が続いています。ここ貝沼チームは、嬉しいことに世代交代が進み、若手がどんどん出てきています。私も一気に年配組み。野球は上手ではありませんが、9人揃わないと試合にならないので、頭数合わせで参加させていただいています。まーその後の反省会目的での参加ですが、頑張ってきます。
はー、毎日雨です。雨だと、ブルーベリー園に立ち寄ってくれるお客様の数が大幅に少なくなってしまいます。お天道様が顔を出してくれないことには、ブルーベリーに味が乗ってきてくれません。スカッと晴れて欲しいな。梅雨明けは、まだかな。
7月11日からブルーベリー狩り園を開園しました。
初日から、多くのお客様にご来園いただきまして、誠にありがとうございました。
土日の2日間連続でご利用くださったお客様も数組いました。ありがとうございます。

ブルーベリーは日持ちしません。
特に完熟ブルーベリーは、全く日持ちしませんし、鮮度が落ちると美味しくなくなります。
美味しいブルーベリーを食べるのは、本当に難しいです。

完熟で鮮度の良い、本当に美味しいブルーベリーを食べるには、
ブルーベリー園に来て頂き、摘み採って食べていただくのが一番です。
農薬を一切使用せずに栽培していますので、摘み採って、そのまま食べられます。
是非、ブルーベリーの本当に美味しいところを食べていただきたいと思っています。





ブルーベリーが収穫期を迎えました。まだまだ収穫量は少ないのですが、これから徐々に収穫量が増えて行きます。今年も、相変わらず美味い。ちょっと粒が大き目かな。まだ、田んぼの草取りが終わっていないので、田んぼとブルーベリー畑を行ったりきたりしています。今年も、雑草が多すぎて草取りを断念した田んぼがあります。今年こそはと思ったのですが、来年頑張ります。まずは、何とかなりそうな田んぼの草取りを終われるようにしたいと思っています。うっ、腰が痛い。
ハスカップが収穫中、ブルーベリーが数粒食べられる。カシスも数粒食べられる。です。
田んぼは、草取り中。何かとバタバタしています。
ハスカップとカシスは、鳥が食べないのですが、ブルーベリーは鳥が食べます。その対策としてネットを張らなければなりません。昨日、何とかネット張りの作業を終えました。一部の畑にはネットを張らずに様子を見ようと思っています。無理かな?さて、今日も田んぼの草取りです。話題があるようで無いようで、私には、もう目の前の雑草しか見えません。頭の中にも雑草が生えてきています。
6月は、草、草、草です。
田んぼやブルーベリー園の草刈、田んぼの草取り。刈っては伸びるし、取っては生えてくる。うんざりしますが、気分転換しながら、コツコツやって行きます。

田んぼには、すでに草が生えてしまっています。他の農家から、「もう草生えだなが」と言われてビックリされましたが、代掻きから3日目には草が生えて元気に育っています。稲よりも、ヒエで青くなって来ている田んぼもあります。さて、やるか。
今年も、私の家、私の部屋の天井裏にキツツキ?が巣を作ったようです。天井裏で、がさごそ、がさごそ音がします。屋根の軒下に穴を開け、そこから天井裏に入って巣を作っているのです。もう少しすると、雛の鳴き声で騒がしくなるでしょう。気温が高くて、薪ストーブを焚かない日が数日続くと、今度は煙突にすずめが巣を作ります。小屋には、ツバメが巣を作ります。ブルーベリー畑には、何の鳥か分からないのですが、巣を作ります。春は、あっちこっち巣だらけです。

この頃、寒い日が続いていて、田植シーズンなのに田植の雰囲気がありません。私の田んぼは、一回目の代掻きを終えて、田んぼの生態系を豊かにする準備期間中です。徐々に田んぼの雑草も生えて来ます。田んぼの生態系が豊かになり、雑草が生えて来たところで2回目の代掻きをして田植えをします。そのため、田植えは、周りの農家よりちょっと遅めの5月末頃になります。良い天気に恵まれればと願っています。
昨年の大地震で崩壊した田んぼの復旧工事がようやく終わり、田植えに向けた準備を始めました。今は、1回目の代掻きをしています。昨年の地震の影響で、復旧工事をしなかった田んぼにも傾斜が出来たりしているので、代掻きをしながら田んぼを平らに均しています。思うように平らにならないので、結構時間がかかります。2回目の代掻きは、10日後程度を予定しています。その後、3~4日後に田植えの予定です。代掻きを2回やるのは、1回目の代掻きで雑草の種を浮かせて発芽させ、2回目の代掻きで発芽した雑草を埋め込みます。この作業で、雑草の密度は低くなる予定ですが、それでも多くの雑草が生えてきてしまいます。さて、明日も代掻きです。
ここ数日、寒いにもかかわらず、桜がほぼ満開状態となりました。昨日の夜は雪まで降ったんですよ。おー寒い、寒い。明日からは、天気が回復するようなので、良い花見日和となりそうです。
話は変って、先日、ちょっとびっくりしたことがありました。ブルーベリーの剪定をしていると、電話が来ました。相手方の電話番号を見ると、12桁の見慣れない電話番号。何だこの番号はと思いつつ電話に出ると、「韓国から電話してます。」と、外国人の流暢な日本語が聞こえてきました。山形県で、ブルーベリー関係の集まりがあるとかで、ついでに、ここのブルーベリー園を視察したいとの事でした。今年の冬に、お隣岩手県の大船渡市から視察の依頼をいただいた時もびっくりしましたが、まさか外国から視察の依頼が来るとは、夢にも思っていませんでした。
山形県の会場から私の農園までは、交通の便が悪いので、会場から近い秋田県の産地を紹介させていただきました。多分、そちらの方に行かれると思いますが、電話で話が出来ただけでも、面白かったです。