山の農場だより

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あけまして、おめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。
今年も、変わらずお付き合いいただければ幸いです。

昨年は、大地震に見舞われて自然の驚異を感じ、不況に見舞われて実態の無い価値の脅威を感じた年だったなと思っています。地震は、揺れるとか、地鳴りするとか、家が壊れたとか、田んぼが沈んだとか、実際に目に見え、体で感じる事が出来ることです。不況、特に今回のような不況って何?目に見えない何だか良く分からない価値に人が群がって、正気に戻ったら何にも価値が無かった?狸に化かされたような話だな。食品の偽造も同じようなもの。体に良いと思って食べたら、農薬入りだったとかね。「おはぎ」だと思って食べたら馬糞だったなんて笑い話と違って、笑い話にならない騙され話が多すぎる。

今年も、当たり前のことを当たり前にやって、まともな食べ物を育てたいと思うのです。
もしかしたら、それが一番難しいことかも知れません。
でも、それが、本当にやりたいことだし、求められているものだと思っています。
さて、今年もコツコツやるか。

急激に冬到来です。タラノメを栽培している温泉ハウスに向かう途中、軽トラの前輪と後輪を側溝に落としてしまい、朝から脱出作業をしてしまいました。吹雪いていて、視界が良くなかったことも有るのですが、除雪車の除雪の仕方が悪いのが一番の原因です。除雪した道路の真ん中を走っていて側溝に落ちたんですよ。しかも、落ちたのは進行方向に向かって右側。道路の思いっきり右側よりを除雪していたんです。道路に落とし穴を掘ったようなものです。側溝から脱出させるのに1時間以上掛かってしまいました。市町村合併してから、本当に除雪が悪い。しかも下手。何とかして欲しいものです。
今年は、雪の降らない珍しい年です。一度降った雪も消えてしまったので、このチャンスに近くの山をうろうろして来ました。特に何の目的も無かったのですが、何と、フキノトウが食べごろになっていたので収穫してきました。一旦寒くなってから、暖かい日が続いたので、フキノトウが春と勘違いして大きく成長してしまったようです。ほろ苦い春の味覚を早速てんぷらでいただきました。と、これは昨日までのこと、今日から一転、冬到来です。やっぱり冬は寒いなー。
タラノキの伏せ込み作業をしています。根元から刈り取ったタラノキを一芽ずつ切って、床に伏せこみます。一本のタラノキから、平均して15芽程度のタラノメが収穫できます。一芽ずつ切り分けるのは、電気丸鋸を利用しています。その丸鋸周辺で指先が行ったり来たりするので、細心の注意を払って集中して作業しなければなりません。実際、誤って指を切り落としている人も居ます。話を聞くだけで指先がムズムズしてきますし、顔をしかめて背けたくなるような話ですね。今となっては慣れた作業ですが、タラノキを導入した当時は、大変でしたよ。幾ら慣れても危険な作業には違いありません。気をつけて作業したいと思います。正月過ぎから出荷予定です。
今日は、県主催の米粉活用の研修会に参加しました。研修では、米粉を使ったうどん、饅頭作りをしました。40名近くの参加者がいたのですが、男性は、私を含めて2名だけ。ちょっと恥ずかしくなりながらの研修でした。うどんは美味い。コシがあって、モチモチした感じです。饅頭は、ちょっと駄目でした。米を粉にする技術が進歩して、米粉の活用方法が広がってきていますが、自らが育てたお米を粉にして何らかの商品を作るというのは、まだまだ難しいようです。自家用の製粉機では、細かい粉にすることが出来ないのです。それでも、パンなどは、自家用製粉機で製粉した米粉でも充分美味しいパンが出来るようです。これから、米粉の可能性はどんどん広がっていくように感じた研修会でした。
今日、大型特殊とけん引の実技が合格しました。大型特殊は余裕だったのですが、けん引は大苦戦してしまいました。まず、スピードオーバー。次の直線で時速30km出して下さいと言われ、45kmぐらい出してしまいました。結構短い直線だったので、一気に加速しようと思ったら、スピードを出しすぎてしまったのです。「スピードオーバーです。」といわれて、「えーーーっ!」。試験のしょっぱなだったので、焦ってしまいました。何とか平静を装い運転していましたが、最後の難関の方向転換でパニックに。3回までの切り替えしまでOKなのですが、3回の切り返しをフルに使う事態に陥ってしまったのです。練習では、3回も切り返しをしたことが無かったので、かなり焦りました。1回目の切り返しの時点で、「不合格」を覚悟したのですが、何とか脱出出来たときには、本当にほっとしました。明日は、秋田市にある免許センターに行って、免許の申請をしてくる予定です。あー、ホッとした。これで、ようやくタラノメの作業が出来ます。
寒くなってきましたねー。今年は、寒さ対策として、念願の「どんぶく」を買いました。ずっと欲しかったのですが、中々買えずにいました。ちなみに「どんぶく」は、綿入れの袢纏のことです。これが、とにかく温かい。きっと温かいだろうなと思っていたのですが、フリーストかそんな類のものとは比べ物になりません。省エネ対策に、豆炭コタツとどんぶくがお奨めです。
今日は、寝不足で体調不良。本にはまって夜更かししたのが原因です。風邪気味だな。大型特殊免許の実習があったのですが、ボーっとしながら運転してしまいました。1時間目は集中して何とかやったのですが、2時間目に集中力が切れてしまった。今日は早く寝て体調回復させようっと。
大型特殊と、けん引免許を取得するため、自動車学校に通っています。今日で3日目ですが、けん引だけ実技講習を受けました。前進は良いのですが、問題はバックです。2時間目まで、全く上手く出来ませんでした。3時間目でようやくコツを掴み、5時間目で、ようやく検定用の方向転換が出来るようになりました。2時間目までは、本当にけん引の免許が取れるんだろうかと思いましたが、何とか見通しが付いたので、検定まで精度を上げて行きたいと思います。ちなみに、他の職業へ転職するために免許を取っているのではなく、コンバインを運搬するのに必要だからです。あーとうとう農業辞めたかと思われても可笑しくない農業情勢ですが、地味にコツコツやっています。
とうとう雪が降ってきました。今年は、いつもより遅い初雪です。昨日までで、何とか外での仕事を終わらせること出来たので、今日はゆっくり休養日です。稲刈から、ずっと忙しかったので、やっと一息ついたといった感じです。今日は、コタツに入って「森の愉しみ」柿崎ヤス子著を読んでいました。著者は、タラノメの関係でお付き合いさせていただいている山形県の方です。農林業を営みながら、百種類以上の木を植えたボランティアの森「百樹の森」を築き、障害を持つ方や児童擁護施設の子供たち、地元の小学生、高校生などを招待し、森にじかに触れたりする癒しの場を提供しています。
「森の愉しみ」は、とっても温かい本です。柿崎さんは、私にとって、農業だけでなく生き方についても指標となる方です。柿崎さんと初めてお会いしたとき、パッと佐藤初女さんが思い浮かんできました。青森県弘前にある森のイスキヤの佐藤初女さんをご存知の方は多いかもしれません。龍村仁監督の映画「地球交響曲 第二番」で紹介された方です。以前、ある旅行でご一緒させていただいたことがあるのですが、佐藤さんと同じような温かさを感じる方です。是非、ご一読いただければと思います。
タラノキの収穫作業をしています。まだ、葉が落ちきっていないので、もうちょっと後に収穫したかったのですが、週間天気予報に雪だるまマークが出てきたので、慌てて収穫しています。明々後日から雪の予報ですが、それまでには何とか終わらせたいと思って頑張っています。この時期、夜明けが遅いし、日暮れが早い。うかうかしていると、作業が進みません。朝は6時ちょっと前でないと明るくならないし、夕方は4時を過ぎると暗くなってしまいます。タラノキの収穫以外に、ネマガリダケとアイコの植え付けもしたかったのですが、ちょっと今年は無理かな。
これまで農場だよりは、楽天ブログを利用してきましたが、農場だよりの内容に無関係な書込みが多く、いちいち削除等の対応も面倒なので、利用を止める事にしました。いろいろと便利な機能があったので心残りもありますが、とりあえず、このホームページに付加されているブログ機能を利用します。

さて、本日からタラノキの収穫を始めました。まだ、葉が落ちきらない木もありますが、週間天気予報に雪だるまマークが付いてきたので、慌てて収穫を始めたところです。天気予報で、それほど多く降る予報でなくても、どれだけの雪になるか降ってみなければ分からないのです。一度降り始めると、一晩に30cmも積もる可能性もあります。昨年は、早々に根雪になる大雪に見舞われて、タラノキを雪に埋もれさせてしまいましたが、今年はどうかな。雪との競争です。
やっと田植が終わったと思ったら、野鴨が田んぼにやって来て田んぼを荒らしていきます。せっかく植えた苗が浮いてしまい、また植え直しです。鴨は、エサを探しにやってくるのですが、他の田んぼには見向きもせず、私の田んぼもにやってきます。それだけエサが豊富なのでしょう。もうちょっと稲が大きくなってからだと、除草効果が期待出来るので大歓迎なんですけどね。今の時期に来られると、稲が除草されてしまいます。あと、サギやイタチ、カラスなどもウロウロしています。
 田んぼでは、もう雑草が芽を出し始めました。雑草との対決に向け、鋭気を養っています。今年は、株間除草機を導入したので、どれだけ効果があるか楽しみです。
 今年は、田んぼに赤潮?が発生しています。赤潮は、大量のプランクトンが発生した時に赤く見える現象ですが、それと同じものなのかな?
本当に天気の良い日が続きますね。畑は、カラカラです。少々雨が欲しいところです。大きく育ったブルーベリー達は大丈夫ですが、今年植付けた小さな苗達は、水が欲しくてたまらなさそう。今夜から明日一杯雨の予報なので、恵みの雨となりそうです。
今日から田植が始りました。これでもかと言うくらいの素晴らしい五月晴れ。クラクラしてくるくらいです。自分の田んぼは、明後日ぐらいまでで終わる予定ですが、他の人の田んぼの田植もあるので、今月一杯ぐらいまでは、ポツポツと田植が続きます。私の苗は薄播きなので、田植機で田植えをしていると、欠株が沢山出てしまいます。その欠株は、手で補植するのですが、田植の期間よりも多くの日数がかかってしまうかも知れません。通常栽培の田んぼに比べて、余りに薄く植えているため、毎年やっている自分でさえも、えっ!これで本当に大丈夫だろうかと心配になってしまいます。稲の力を上手に引き出して、元気で美味しいお米を育てられるよう頑張って行きたいと思います。
今日の作業は、タラノキを植付けるための畑の準備。田んぼの道の補修。生育の悪いタラノキの抜根。グーズベリーの植付け。サジーに肥料を与える。でした。明日は、田んぼの草刈をむたっとやる予定です。寒いせいか、桜が長持ちしています。山桜の多い場所があって、とても眺めの良い谷が有ります。秋には紅葉も素晴らしいので、桜の谷公園とか紅葉谷公園とか名前をつけて、観光スポットに出来ないかなと思っています。ちょっと散策できる小道とか、一休みするベンチ、シートを広げて弁当を食べられるような場所を整備するだけで、大げさな施設は不要。いつかチャンス有るかな。
田んぼやブルーベリー畑、タラノキ畑に肥料を撒いています。今年の肥料は鶏糞。これまで色々な肥料を試してきましたが、今年は、ちょっと気になっていた良い鶏糞を入手出来たので、全ての作物に使用する事にしました。全部で、15kg入りが900袋。山のような鶏糞です。見るだけで「うっ」となってしまいますが、コツコツ撒布しています。この鶏糞は、100%有機質を使用して作られていて、完全に発酵が終了した状態になっています。ホームセンター等で入手する鶏糞の多くは、発酵鶏糞と表示されていても、完全に発酵仕切った状態にはなっていません。結構臭い。でも、今回入手した鶏糞は、全く臭く無く、良い臭いがするくらいです。これは良い。楽しみです。
いやー久々の更新です。またまた凄い冬がやってきました。今年は、どうなんているんでしょうかね。ハウスの周りは、春らしい陽気と温泉の熱でまさに春。何と、カエルが卵を産んでいました。それが、この寒波到来です。カエルの卵が雪の下になってしまいました。やっぱりダメでしょうね。それとも、耐え切れるのか。ハウスの周辺はやむを得ない事でしょうが、今年は、日本全体がこのような異常事態ですね。さて、どうなるのか地球。
お陰様で、お米の在庫が残り僅かとなりました。只今、新米をお送り出来る時期までのお米のご予約をお受付しております。お早目にお申し込みいただければ幸いです。在庫が無くなり次第、ご注文のお受付は終了させていただきます。現在のところ、3月末まで一般販売出来る予定ですが、場合によっては早々に販売を終了させていただく可能性もありますので、ご了承下さい。

先日の寒波が、この冬の峠だったなと感じています。今年は、春がすぐにでもやって来そうな天気です。
やっと冬らしい冬がやってきました。そんなに嬉しいわけでも有りませんが、冬は冬らしくなってくれた方が落ち着きます。これまで、暖かかったので我慢していましたが、タラノメのハウスの温泉が流れる管に湯の花が詰まり、温泉が流れなくなっていたのです。お湯を流さなくても、天気が良ければハウスの中は30℃を超えるので、まー良いだろうと思っていたのですが、流石に冬らしい冬は寒い。早々に管を直してもらって本来の暖かさが戻ってきました。仕事に飽きたら、温泉を桶に入れて、足湯を楽しいでいます。でも、そんな余裕も中々無いのが残念。