自然を相手にしていると、自然の時間の流れと世間の時間の流れのギャップが大きく、自分がどんどん取り残されていくような感覚を持つことがあります。また、自然に向き合って農薬や化学肥料を使用しない農業をしていると、資本主義的な価値観から取り残されていくような感覚を持つこともあります。本来、自然や社会にとって有益な方法の農業をしているはずなのに、そんな感覚を持ってしまうのは、あまりにも世間とのずれが大きいように感じられるからです。
現在の社会の閉塞感から抜け出す方法として、環境をテーマとした産業の育成が一つの方法として注目されていますが、これまでの資本主義的な価値観で進めても、見せかけのエコに終わるような気がします。お金中心ではなく、もっと自然や社会にとって有益なことに対する価値観が高められるような社会づくりを進めていかなくては、地球も人間もどんどん狂って行ってしまうような気がしてなりません。
いきなり価値観を転換するのは難しいですし、例えば、世界の中で日本だけ転換するのも危ういところがあります。でも、本当に未来の子供たちのことを考えると、価値観の転換は避けて通れないところまで来ているように感じます。口で言うのは簡単でも、難しいだろうな~。
いきなり、こんなことを思ったのは、久々にデパートに行って、多くの商品と人だかりを見たからです。当然のことですが、あの空間は、お金が無ければ何も出来ない空間です。東京とかは、その大型版。こっちより多くの給料を稼いでいる人たちが、失業した途端にホームレスになる。こっちだと、ちょっとぐらい失業しても何とかなる。こんなことを思う時点で、取り残されているのかな。